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静岡県埋蔵文化財センター 研究紀要 創刊号

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/90630
DOI 二次元コード
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.90630
引用表記 静岡県埋蔵文化財センター 2012 『1:静岡県埋蔵文化財センター 研究紀要 創刊号』静岡県埋蔵文化財センター
静岡県埋蔵文化財センター 2012 『静岡県埋蔵文化財センター 研究紀要 創刊号』1
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書名 静岡県埋蔵文化財センター 研究紀要 創刊号
発行(管理)機関 静岡県埋蔵文化財センター - 静岡県
書名かな しずおかけんまいぞうぶんかざいせんたー けんきゅうきよう そうかんごう
副書名
巻次
シリーズ名
シリーズ番号 1
編著者名
編集機関
静岡県埋蔵文化財センター
発行機関
静岡県埋蔵文化財センター
発行年月日 20120316
作成機関ID 22000
郵便番号 4213203
電話番号 0543855500
住所 静岡市清水区蒲原5300-5
報告書種別
年報・紀要・研究論集・市史研究等・文化財だより
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されていない(発掘調査報告書総目録の掲載対象外)
所蔵大学(NCID)
JP番号
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備考
所収論文
タイトル 浮文の法式 ―東遠江~駿河~伊豆北部の弥生後期~古墳前期の壺を中心に―
英語タイトル
著者
岩本 貴
ページ範囲 1 - 12
NAID
都道府県 静岡県
時代 弥生
文化財種別 考古資料
遺跡種別
遺物(材質分類) 土器
学問種別 考古学
テーマ 技法・技術
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引用表記
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抄録(内容要約) 土器に貼付される浮文は、静岡県内の弥生後期~古墳前期の壺に広く用いられる装飾手法のひとつである。浮文の形状は、円形・豆粒状・棒状・異形の各種があり、その貼付箇所は、口縁部内面・口唇部・頸~胴部に大別できる。この浮文について東遠江・駿河・伊豆北部の資料を対象として集成を行い、形状・貼付箇所にかかる地域性について検討を行った。その結果、豆粒状浮文が主体となる東遠江西部、やや小さめの円形浮文を用い、口縁部内面及び頸~胴部文様帯上位に貼付する西駿河(志太平野)~東遠江東部、やや大きめの円形浮文を用い、頸~胴部文様帯下位に貼付し、異形浮文が一定量認められる西駿河(静清平野)、これら特徴が混在する東駿河(富士川以東)~伊豆北部(田方平野)といった特徴を見出すことができた。浮文には地域ごとの「法式(のり、きまり)」があり、土器様式を区別する上でひとつの視点となると同時に地域間の土器の移動・模倣・変容を考える上でひとつの指標になることを指摘した。
タイトル 古墳出土の金属製針について
英語タイトル
著者
大谷 宏治
ページ範囲 13 - 24
NAID
都道府県 山形県 福島県 茨城県 栃木県 千葉県 東京都 神奈川県 石川県 福井県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 愛媛県 福岡県 佐賀県 大分県 宮崎県
時代 古墳
文化財種別 考古資料
遺跡種別 古墳
遺物(材質分類) 金属器
学問種別 考古学
テーマ 編年 文化系統
他の電子リソース
引用表記
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抄録(内容要約) 古墳出土の針を集成・検討すると、古墳時代の金属製針は長さから4種類に区分することができ、古墳時代を通じてb類(5〜10㎝)を中心として使用され、古墳時代前期末〜中期前半に長さが短いもの(a類=5㎝未満)が確認できること、やや太いものと細いものの組み合わせが確認できることから、古墳時代中期の段階で長さや太さによる機能分化が進んでいたことを想定した。また、針を副葬する被葬者の性別は必ずしも女性だけに限定されるものではないことを確認した。さらに、針の副葬状況から、針は農工具とともに副葬されることが多いことから農工具とともに生産用具として位置づけられていた可能性を想定した。また、被葬者が針を使用した職掌(服飾生産や皮革製品生産)との関連性があることを想定するとともに、針を使用した生産が地域的に限定されていた可能性を想定した。一方で、北部九州では頭部付近に副葬される事例が多いことから、針の副葬にあたって地域的な副葬の風習の違いが存在した可能性も想定した。
タイトル 小規模総柱建物の存在形態
英語タイトル
著者
丸杉 俊一郎
ページ範囲 25 - 36
NAID
都道府県 静岡県
時代 奈良 平安
文化財種別 考古資料
遺跡種別 集落 官衙
遺物(材質分類)
学問種別 考古学
テーマ 技法・技術
他の電子リソース
引用表記
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抄録(内容要約) 総柱建物は郡家での穀稲を永年保管する建築様式として採用されるため、正倉における総柱建物の各属性を中心として従来より機能的位置付けがされてきた。しかし、官衙関連遺跡及び集落においても総柱建物は一般的にみられ、全国において正倉遺構は郡家での諸施設の検出例に比較すれば少なく、むしろ郡家では正倉よりも平面積30㎡以下の小規模な総柱建物が多く確認できる。
本稿では遠江・駿河・伊豆国における総柱建物の諸属性を検討し、建物の存在形態・機能的特質の整理を行った。その結果、掘方等の建築技術や建物配置の計画性・建替時の位置の踏襲などから、小規模な総柱建物は官衙の職務の遂行に不可欠な建物であると評価した。さらに、その存在形態からは、各施設における職務を補完するために造営された建物であると指摘した。
タイトル 経典埋納の呪術的作法 ―堂ヶ谷経塚の構造と副納品―
英語タイトル
著者
井鍋 誉之
ページ範囲 37 - 44
NAID
都道府県 静岡県
時代 平安
文化財種別 考古資料
遺跡種別 社寺
遺物(材質分類) 土器 金属器
学問種別 考古学
テーマ 文化系統
他の電子リソース
引用表記
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抄録(内容要約) 静岡県牧之原市堂ヶ谷遺跡では3基の経塚が検出され、1号経塚から太刀、短刀、鏡などの副納品が出土した。本稿では堂ヶ谷経塚を中心に副納品の配置や出土状態から埋納作法や主要な副納品の意義について考察する。副納品の配置には規則的な配置を示すもの、不規則な配置を示すものが認められる。前者は経典護持そのものを視覚的に示し、後者は経典埋納前の状態であることから呪術的な儀礼を通じて埋納されたものと考えた。曲げられた太刀は外見上、黒漆太刀であるが、構造内部に細工を施したなまくら刀の可能性が高い。これは太刀を曲げる行為に意味をもたせ、呪術的な儀礼により辟邪の力を備えた刀として経塚に納められたと考えられる。鏡、合子は意図的に破砕されていることに着目した。16面の鏡のうち、1面は破砕されており、鏡本来の機能を失うとともに辟邪の鏡にも何らかの役割を担っていると考えた。さらに、合子の破砕例やいわき市上ノ原経塚の短刀の破砕例から経典埋納前、あるいは埋納後の清浄儀礼が行われたとする。そして、経塚造営の整地段階で50点以上の鉄釘が出土したことから経典埋納前に儀礼を執り行うための幄舎の存在を指摘した。
タイトル 鐘・雲版・鰐口 ―駿遠から南信へ―
英語タイトル
著者
足立 順二
ページ範囲 45 - 56
NAID
都道府県 長野県 静岡県 愛知県
時代 室町 戦国
文化財種別 工芸品 有形文化財
遺跡種別
遺物(材質分類) 金属器
学問種別 考古学
テーマ 文化系統
他の電子リソース
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抄録(内容要約) 南信濃にある梵鐘・雲版・鰐口の一部には、奉納先の三河・遠江・駿河を離れ、伝世する例がある。
むろんある時期、奉納先から人によって運ばれてきたものであるが、なぜ、どのようにして、どんなルートで運ばれたのかを検討する。
またこれら仏具の型式的特徴から一部が遠江・駿河の鋳物師集団の作品であることを指摘し、今も遠江・駿河に残る仏具との近似点を取りあげて、その関係についてもふれている。このように小論は梵鐘・雲版・鰐口を単に銘文だけを取り上げるのではなく、三・遠・南信における移動の意味やそれに基づく新たな地域史を描こうとしている。
タイトル 堂ヶ谷経塚出土の腰刀に関する予察
英語タイトル
著者
大竹 弘高
ページ範囲 57 - 62
NAID
都道府県 静岡県
時代 平安
文化財種別 考古資料
遺跡種別 社寺
遺物(材質分類) 金属器
学問種別 考古学
テーマ 技法・技術
他の電子リソース
引用表記
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抄録(内容要約) 平安時代末期頃の短刀は、伝世品を含め、類例がほとんど知られていない。そのため、堂ヶ谷遺跡のように、一つの遺跡からこれほどの短刀が出土することは稀なことであり、平安時代の刀剣類を研究する上でも有効な資料になり得ることは間違いないであろう。本稿では、堂ヶ谷経塚出土の腰刀を刀身の長さと、切先の形状によって4種類に分類することを試みた。鎌倉時代の伝世品でも定尺より長いものや短いものが知られ、堂ヶ谷経塚出土の腰刀も同じような傾向を示す事と、切先の形状の違いは使用上の機能の違いによるものではないかという事を推測した。また、棟角より刃画の幅が狭いものが複数認められることから、研減りによる形状の変化の可能性を指摘した。ただし、曲げられた状態のものもあることから、埋納のために加工された腰刀も含まれる可能性もあり、茎や画の形状も大多数の腰刀とは異なることが、含まれることから、これらの異質な腰刀類の類例を探り、さらに研究が必要であろう。
タイトル 八分平E遺跡出土縄文土器の再報告
英語タイトル
著者
富樫 孝志
ページ範囲 63 - 66
NAID
都道府県 静岡県
時代 縄文
文化財種別 考古資料
遺跡種別
遺物(材質分類) 土器
学問種別 考古学
テーマ 資料紹介
他の電子リソース
引用表記
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抄録(内容要約) 八分平E遺跡で出土した縄文土器のうち、土器に付着した炭化物から年代を測定した資料について、測定年代の妥当性を検証しながら、報告書の記載を補う形で再報告する。中でも縄文時代草創期の隆起線文土器から、1万年を超える年代を得たことは特記できる。
タイトル 金属製遺物保管についての知識
英語タイトル
著者
大森 信宏
ページ範囲 67 - 70
NAID
都道府県 静岡県
時代 弥生
文化財種別 考古資料
遺跡種別
遺物(材質分類) 金属器
学問種別 考古学
テーマ 保存修復
他の電子リソース
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抄録(内容要約) 金属腐食は大気中の水と酸素の影響によって生じるが、金属製遺物を腐食させないために大気から隔離して保管したならば、日常の環境からも切り離すことになってしまう。このような閉鎖環境の中で遺物保管を行った場合、腐食の防除という目的にはよいが、研究や展示といった文化財が本来果たすべき“活用”という目的からは遠ざけることになる。本質的な文化財保管のあり方として、保存と活用が両立されていなければならない。こうした観点から、本稿では保存と活用が両立される金属製遺物の保管方法について、大気が金属腐食に及ぼす要因としての湿度に関する基礎的知識を、保管に使用する物品類としてシリカゲル、オートドライデシケーター、脱酸素剤(RPシステム)に関する知識を紹介する。また、展示と保管を両立した例として、埼玉稲荷山古墳出土金錯銘鉄剣と三島市青木原遺跡出土小銅鐸の保存例を紹介し、金属製遺物を保管するうえでの参考に供したい。
所収遺跡
要約

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