奈良文化財研究所 ホーム
Search
List
Others
おすすめ
report count (with pdf)
41485 reports
( Participation 759 Orgs )
report count
132562 reports
( compared to the privious fiscal year + 1888 reports )
( Participation 1918 Orgs )
site summary count
147727 reports
( compared to the privious fiscal year + 2285 reports )
Article Collected
120638 reports
( compared to the privious fiscal year + 1645 reports )
video count
1314 reports
( compared to the privious fiscal year + 130 reports )
( Participation 118 Orgs )
Event Collected
1263 reports
( compared to the privious fiscal year + 214 reports )
※過去開催分含む

Field Survey and Diatom Analysis of the 2024 Noto Peninsula Earthquake Tsunami Sediments - Diatom Analysis of Samples Collected from Shiromaru District, Noto Town, and Iidamachi District, Suzu City, in Ishikawa Prefecture -
令和6年能登半島地震津波堆積物の現地調査と珪藻分析 -石川県能登町白丸地区・珠洲市飯田町採取試料から-

NOGUCHI Marie ( 野口 真利江 ) AIHARA Junichi ( 相原 淳一 ) AZUMA Toshinori ( 吾妻 俊典 )
今回の2024 年3 月17 日に実施した能登町白丸地区・珠洲市飯田町地区の津波堆積物に関する現地調査では、2004 年スマトラ島沖地震インド洋大津波や2011 年東日本大震災直後に観察されたいくつかの事象を再確認することができた。
①津波堆積物の層厚がごくわずかであっても、白丸地区・飯田町地区ともに1 階部分を津波は突き抜けており、津波堆積物の層厚と実際の津波浸水高には大きな乖離があること
②白丸地区では、吹きっ曝しとなっており、津波堆積物の表層には風紋が生じ、上部は風成層に変化していたこと
③飯田町地区では、防潮堤が津波によって破壊され,直接海水が入り込んでおり、目視で多くの貝殻片を確認することができたこと
④窪地(白丸地区:U 字溝,飯田町地区:地割れ)には厚い津波堆積物が残され、それぞれ上下2 層に分けられること
⑤津波堆積物中に含まれる被災物の年代は、昭和~平成に属し、イベント発生年代とは必ずしも合致しないこと
これらは、調査現場から試料採取し、研究室で行われる自然科学分析とは異なり、リアルオンタイムの進行中の調査現場で観察される事象であり、考古学の発掘調査現場の観察にも広く応用可能なものと考えられた。
珪藻分析では、白丸地区では淡水種がやや特徴的で、飯田町地区では海水種の方が特徴的であった。分析の詳細については、機会を改めることとした。
NAID :
文化財種別 その他
史跡・遺跡種別 その他
遺物(材質分類) 自然物
Related Url :
Created Date : 2024-09-21
wikipedia 出典テンプレート : {{Citation ... 開く
wikipedia 出典テンプレート : {{Citation|first=真利江|last=野口|first2=淳一|last2=相原|first3=俊典|last3=吾妻|contribution=令和6年能登半島地震津波堆積物の現地調査と珪藻分析 -石川県能登町白丸地区・珠洲市飯田町採取試料から-|title=第3回 日本災害・防災考古学会研究会資料・予稿集|date=2024-09-24|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/140270|doi=10.24484/sitereports.140270}} 閉じる
このエントリーをはてなブックマークに追加

この論文は下の刊行物の 19 - 40 ページ に掲載されています。

収録刊行物