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Prefecture List > All Prefecture > 石田(2)遺跡

石田(2)遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/130978
DOI 2D code
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.130978
For Citation 青森県埋蔵文化財調査センター 2023 『青森県埋蔵文化財調査報告書636:石田(2)遺跡』青森県教育委員会
青森県埋蔵文化財調査センター 2023 『石田(2)遺跡』青森県埋蔵文化財調査報告書636
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File
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Title 石田(2)遺跡
Participation-organizations 青森県埋蔵文化財調査センター - 青森県
Alternative いしだ(2)いせき
Subtitle 県道青森五所川原線道路改築事業に伴う遺跡発掘調査報告
Volume
Series 青森県埋蔵文化財調査報告書
Series Number 636
Author
Editorial Organization
青森県埋蔵文化財調査センター
Publisher
青森県教育委員会
Publish Date 20230315
Publisher ID
ZIP CODE 0380042
TEL 0177885701
Aaddress 青森県青森市大字新城字天田内152-15
Report Type Codes
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Japanease Title 総括
English Title
Author
藤田 祐 , Fujita Tasuku
工藤 忍 , Kudo Shinobu
中門 亮太 , Nakakado Ryota
Pages 151 - 159
NAID
Prefecture Aomori Prefecture
Age 平安 中世(細分不明) 江戸
文化財種別 考古資料
遺跡種別 集落
遺物(材質分類) 石器 石製品 土器 木製品 金属器
学問種別 考古学 文化財科学 建築史学
テーマ 編年 文化系統 年代特定 素材分析 保存修復
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For Citation
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Abstract
Site
Site Name 石田(2)遺跡
Site Name Transcription いしだ(2)いせき
Order in book
Address 青森県五所川原市大字飯詰字石田
Address Transcription あおもりけんごしょがわらしおおあざいいづめあざいしだ
City Code 02205
Site Number 205179
North Latitude (JGD)
East Longitude (JGD)
North Latitude (WGS) 404957
East Longitude (WGS) 1402925
Dd X Y 40.8325 140.490277
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
20210706-20211029
Research Space
1500
Research Causes 記録保存調査
OverView
Site Type
集落
Main Age
平安
中世(細分不明)
江戸
Main Features
竪穴建物跡
井戸跡
土坑
溝跡
柱穴
性格不明遺構
Main Foundings
土師器
須恵器
石器
木製品
鉄製品
鉄生産関連遺物
Remark ・竪穴・掘立柱併用建物、製炭土坑の検出
・井戸跡から丸太をくり抜いた内枠と縦板を打ち込んだ外枠で構成する井戸枠が、外枠内側埋土から未炭化の櫛が、堆積土から斎串が出土
・井戸跡採集土壌から多量の昆虫遺体・植物遺体が出土
Site Type
散布地
Main Age
縄文
Main Features
Main Foundings
縄文土器(前期・後期)
Remark 井戸跡出土ブドウ属種子の放射性炭素年代測定で縄文時代前期の数値
Abstract  石田(2)遺跡は、津軽山地の西麓、飯詰川の左岸に形成した谷底平野に位置する。令和元年の試掘調査により新規登録された遺跡で、調査前の土地利用状況は水田と畑であった。遺跡北側の一段高い段丘面には石田(1)遺跡が立地する。調査区は南北に細長いため、北から1~4区を設定した。
 調査の結果、主に平安時代の集落跡を検出した。調査区南北端に当たる1区と4区に集中しており、中間の2区・3区は土地利用が希薄な状況を確認した。1区は竪穴建物跡の規模が大きく、配置が溝によって区画されている点、竪穴・掘立柱併用建物が存在する点、遺構間接合で1区が主体となる可能性が指摘される点から、当時1区が集落の中心的な存在であったことを示唆する。中でも1区で検出した井戸跡は、アスナロ属の丸太くり抜き材を内枠に、その外側に同じくアスナロ属の板材を取り囲むように打ち込んだ外枠で構成する井戸枠を有するもので、県内初事例となった。また、外枠内側埋土から未炭化の横櫛が出土しており、これも県内初事例である。井戸跡内堆積土は水洗選別した結果、多くの栽培植物や食用植物の種実等を得られた。また多数の昆虫片を検出し、その大半が都市型昆虫と呼ばれる地表性昆虫であった。これは集落に居住者が多くいた状況を示す。また食植性昆虫は、集落周辺の自然を改変し栽培植物を植栽していたことを示唆している。鉄生産関連遺物は出土量が限定的で、関連遺構は製炭土坑のみであったが、調査区周辺に関連遺構が存在すると考えられる。
 縄文時代は前期と後期の土器の出土を確認したが、前期の土器は平安時代の層からまとまって出土した。また、井戸跡出土のブドウ属種子の放射性炭素年代測定結果がいずれも縄文時代前期の年代を示したことから、井戸構築時に井戸跡下層に位置する前期包含層を掘り抜いた際、土器や種子を掘り上げ、土器はまとめて廃棄、種子は埋土に混入した可能性を指摘した。
 中世以降はわずかな陶磁器や銭貨の出土に留まっているが、隣接する石田(1)遺跡や南側に位置する飯詰城遺跡に挟まれた地域に当たり、調査区周辺でも何らかの活動が行われていた可能性がある。

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