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研究紀要

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/112119
DOI 2D code
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.112119
For Citation 公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団愛知県埋蔵文化財センター 2006 『研究紀要』公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団愛知県埋蔵文化財センター
公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団愛知県埋蔵文化財センター 2006 『研究紀要』
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File
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Title 研究紀要
Participation-organizations (公財)愛知県教育・スポーツ振興財団愛知県埋蔵文化財センター - 愛知県
Alternative けんきゅう きよう
Subtitle
Volume 7
Series
Series Number
Author
Editorial Organization
公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団愛知県埋蔵文化財センター
Publisher
公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団愛知県埋蔵文化財センター
Publish Date 20060300
Publisher ID
ZIP CODE 4980017
TEL 0567674163
Aaddress 愛知県弥富市前ケ須町野方802-24
Report Type Codes
annual
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されていない(発掘調査報告書総目録の掲載対象外)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Japanease Title 東海地域縄文時代後晩期のベンケイガイ製貝輪
English Title
Author
川添 和暁
Pages 1 - 20
NAID
Prefecture Gifu Prefecture Aichi Prefecture
Age 縄文
文化財種別 考古資料
遺跡種別
遺物(材質分類) 骨・歯・角製品
学問種別 考古学
テーマ 技法・技術
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Abstract  東海地域、縄文時代後晩期のベンケイガイ製貝輪について、「加工の状態および程度」・「計測」・「形態」の諸属性について総合的な分析を行った。その結果、「腕輪」としての主たる機能・用途のみでは説明しきれない事象をいくつか提示し、その意義付けを若干行うことができた。II期前半(後期中葉~後葉)・II期後半(晩期初頭~前葉)・III期(晩期中葉~晩期末)と時期が変遷するにしたがい、加工・法量・形態に幅が見られるようになった一方で、ある特定の志向に基づく貝輪製作も垣間見られた。
Japanease Title 弥生時代の大型土坑 東海地域を中心として
English Title
Author
蔭山 誠一
Pages 21 - 32
NAID
Prefecture Aichi Prefecture
Age 弥生
文化財種別 考古資料
遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別 考古学
テーマ
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Abstract  弥生時代の尾張地域の遺跡においてよくみられる大型土坑について、形態や埋土の特徴から、その機能の主体を生活道具類の廃棄と考え、遺跡中では居住域に多く、墓域に少ないことを明らかにした。さらに阿弥陀寺遺跡の事例から大型土坑が竪穴住居の周囲10m程の範囲に掘られ、被熱痕跡がある埋土の土坑が竪穴住居群の間の空閑地に多いことを推定した。また東海地域の弥生時代~古墳時代前期前半にかけての遺跡にみられる大型土坑についても分析し、尾張地域における占地と同様な特徴を確認した。東海地域では沖積微高地に立地する遺跡において多くの大型土坑が掘られ、弥生時代後期~古墳時代前期初頭の遺跡に少ない傾向を指摘した。
Japanease Title 伊勢湾周辺地域における弥生時代の平野地形について
English Title
Author
石黒 立人
Pages 33 - 45
NAID
Prefecture Aichi Prefecture
Age 弥生
文化財種別 考古資料
遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別 考古学
テーマ
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Abstract 弥生時代に関わらず集落を基礎とする地域論を展開するためには地形環境を復元することが必須の作業である。しかし、沖積平野は弥生時代に至ってもなお形成途上にあり、地形を動態として捉えることが求められる。しかし、われわれが入手しえる地形情報の多くは現地表の観察に基づくものであり、到底弥生時代に適用できるものではない。そこで発掘調査成果が重要となる。各地で日々実施され、蓄積され続けている発掘調査データこそはまさに地形変遷の詳細を明らかにするものである。しかし、現状をみると残念ながら十分に活用されているとは言い難い。
 本稿では最近蓄積された良好なデータに基づいて地形変遷を明らかにすることを試みた。その結果、縄文晩期に地形の大幅な更新があったこと、伊勢湾周辺では沖積平野に限っても、主要河川の河口部には砂堆が形成され、潟や後背湿地が点在する複雑な海岸線であったことが窺えた。
Japanease Title 鍬の機能に関する基礎的研究
English Title
Author
樋上 昇
Pages 46 - 61
NAID
Prefecture Gifu Prefecture Shizuoka Prefecture Aichi Prefecture Mie Prefecture Nara Prefecture
Age 弥生 古墳
文化財種別 考古資料
遺跡種別
遺物(材質分類) 木製品
学問種別 考古学
テーマ
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Abstract 本稿では伊勢湾周辺地域における、弥生~古墳時代の鍬の編年作業をおこなった。さらに、これらの鍬の刃部幅・柄の装着角度を検討した結果、民具学的な機能分化には必ずしも適合しないことがわかった。おそらく弥生時代の鍬は使用者≒製作者の関係にあるため、個人の身体的特徴や作業姿勢の違い(好み)によってバラつきが認められる。半完成品が広域に流通する古墳初頭以降、急速に規格化が進み、その結果、機能による鍬の細分化が成立したものと考えた。ただし、民具学的な器種分化はさらに後のことであり、その萌芽は直柄風呂鍬が出現する古墳後期であると推定した。
Japanease Title 古墳文化共鳴の風土
English Title
Author
赤塚 次郎
Pages 62 - 71
NAID
Prefecture Aichi Prefecture
Age 古墳
文化財種別 考古資料
遺跡種別 古墳
遺物(材質分類)
学問種別 考古学
テーマ
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Abstract  弥生時代からの伝統的地域社会が、いかなる要因で前方後円墳や前方後方墳を採用し、造営していったのかという点を、特に地域社会の側に立脚して考えてみたい。前方後円(後方)墳とは、本来が弥生社会が生み出した地域型墳丘墓から出発している点を確認し、その大きさや形、墳丘テクスチャーなどはすべてそれぞれの地域社会がほぼ独自に決めてきたものであり、かつ所有しているものであると考える。したがって前方後円(後方)墳はヤマトから一元的に拡散したのではなく、すでにそれ以前に普遍化していた地域型墳丘墓から、その地域が時間をかけ選択し収斂した結果にすぎないものである。そこに王権のデザインへの共鳴現象が関与し、民族的な問題を止揚する方向性が生み出される。
Japanease Title 県内遺構・遺物集成 石製模造品
English Title
Author
早野 浩二
Pages 72 - 89
NAID
Prefecture
Age 古墳
文化財種別 考古資料
遺跡種別
遺物(材質分類) 石製品
学問種別 考古学
テーマ
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Abstract  本稿は、県内から出土した石製模造品の集成結果を提示し、個別地域におけるそれらの展開過程の追求を目的として、若干の考察を添えたものである。考察部分においては、集落から出土した石製模造品を主要な分析対象として、それらが定着、盛行、衰退する時間的な流れを整理した。さらにこれを受けて、石製模造品(滑石製品)出土古墳の編年、石製模造品の流通と保有形態の把握に向かう見通しを示した。
Japanease Title 東海地方の古代瓦塔研究ノオト
English Title
Author
永井 邦仁
Pages 90 - 98
NAID
Prefecture Aichi Prefecture
Age 古代(細分不明)
文化財種別 考古資料
遺跡種別
遺物(材質分類) 土製品(瓦含む)
学問種別 考古学
テーマ
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Abstract 東海地方の古代瓦塔を製作技術の観点から考察する。そして代表的なものとして美濃須衛系、猿投窯系、東三河・遠江系を見出した。東海地方においては8世紀前葉に個性的な瓦塔がみられるが、その後8世紀中葉~後葉にかけて各須恵器窯群での一定の技術を共有した量産化が進み、9世紀前葉まで続くものと考えられる。
Japanease Title 山茶碗の用途をめぐって 摩滅痕の分析から
English Title
Author
武部 真木
Pages 99 - 108
NAID
Prefecture Aichi Prefecture
Age 中世(細分不明)
文化財種別 考古資料
遺跡種別
遺物(材質分類) 土製品(瓦含む)
学問種別 考古学
テーマ
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Abstract  東海地域に特有の中世食膳具とされてきた無釉の陶器「山茶碗」は、中世前期の膨大な消費量に対して中世後期には一転して全く流通しない地域が生じるなど地域単位でその様相は大きく変化している。ここでは山茶碗に認められる摩滅の痕跡を「使用痕」と考え、型式ごとの変化を分析することによって使用形態という視点から中世前期と後期の山茶碗の違いを抽出した。そして山茶碗は単なる「食膳具」ではなく、使用方法と山茶碗の形態変化が相互に関連してきたことを想定した。
Japanease Title 郷上遺跡における戦国時代から近世にかけての集落の変遷
English Title
Author
酒井 俊彦
Pages 109 - 121
NAID
Prefecture Aichi Prefecture
Age 戦国 近世(細分不明)
文化財種別 考古資料
遺跡種別 集落
遺物(材質分類)
学問種別 考古学
テーマ
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Abstract 郷上遺跡は愛知県豊田市に所在する古墳時代から近世前半にかけての遺跡である。本センターの調査で溝に囲まれた屋敷地によって構成される戦国時代から近世前半にかけての集落が確認された。この期間集落は基本部分は維持されながら、時期的な変化が認められ、本稿では調査資料、地籍図及び村絵図等の文献資料から屋敷地の成立、推移、消滅のあり方を検討し、集落の変遷について考察する。
Japanease Title 地籍図・史料から見た中世の甚目寺町
English Title
Author
加藤 博紀
Pages 122 - 127
NAID
Prefecture Aichi Prefecture
Age 中世(細分不明)
文化財種別 史跡
遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別 考古学
テーマ
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Abstract 文献・伝承・地籍図などを利用して、円覚寺蔵富田荘絵図で東北部にあたる萱津宿を中心に甚目寺町の景観復元を行う。伝承によって、絵図で描かれる寺院をすべて確認することができた。また、甚目寺町周辺は、荘園・用水系統が錯綜する地域である。それは自然地形に規制されたものであり、史料では近世前期までしかさかのぼることはできない。しかし、中世の荘園(富田荘・海東荘)の史料と考古学的知見により、鎌倉・室町の再開発期に自然地形を利用して原型が形成された可能性が指摘できる。
Japanease Title 東海の結物製作の曙 豊田市古城遺跡出土の事例から
English Title
Author
鈴木 正貴
Pages 128 - 134
NAID
Prefecture Aichi Prefecture
Age 戦国
文化財種別 考古資料
遺跡種別
遺物(材質分類) 木製品
学問種別 考古学
テーマ
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Abstract 15 世紀前葉に位置づけられる豊田市古城遺跡SE01 の井戸側に利用されていた結物筒の資料紹介
をして、15 世紀後半以降の井戸側に利用されていた結物筒と比較・検討した。この結果、古城遺跡
SE01 の結物筒は15 世紀後半以降のものと製作技法が異なることが明らかとなり、結物が本格的に普
及する以前の結物のあり方を知る貴重な資料であることを示した。
Japanease Title 濃尾平野における遺跡基盤層のC14年代値
English Title
Author
鬼頭 剛
Pages 135 - 143
NAID
Prefecture Aichi Prefecture
Age
文化財種別
遺跡種別
遺物(材質分類) 自然物
学問種別
テーマ
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Abstract  濃尾平野に位置する遺跡の基盤層から採取された試料の放射性炭素年代値についてとりまとめた。暦年代較正値(cal yrs BP)で約5000~4000年前代の値が散見され、試料全体では約3000~2000年前代が多かった。それらの数値年代と試料の標高から、濃尾平野全体では約5000~4000年前代の堆積深度は東部で浅く西部で深い、西方への傾斜がみられ、約3000~2000年前代を示す層準は平野の広範囲に確認された。年代測定については過去のデータとの比較のためにも、暦年代への変換が必要である。
Japanease Title 弥生時代および古墳時代のガラス玉の化学組成
English Title
Author
堀木 真美子
Pages 144 - 150
NAID
Prefecture Aichi Prefecture
Age 弥生
文化財種別 考古資料
遺跡種別
遺物(材質分類) ガラス
学問種別 考古学
テーマ 素材分析
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wikipedia 出典テンプレート : {{Citation|first=真美子|last=堀木|contribution=弥生時代および古墳時代のガラス玉の化学組成|title=研究紀要|date=2006-03|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/112119|location=愛知県弥富市前ケ須町野方802-24|ncid=AA11568230|doi=10.24484/sitereports.112119|volume=7}} 閉じる
Abstract  朝日遺跡出土のガラス玉38点の蛍光X線分析を実施。弥生時代後期と古墳時代後期の間には、ガラス玉の化学組成に大きな変化が認められた。弥生時代にはK2O-SiO2系でCuによる青色の発色を施したものと、Coによる発色の2種類が存在した。烏帽子遺跡および荒山古墳の試料にみられるように、古墳時代後期の試料ではNa2O-CaO-/Al2O3-CaO-/SiO2系のガラスが主流となっていたことが確認された。
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