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三河地域の中世集落 室遺跡再考

川井 啓介
三河地域南部、矢作古川の下流域に位置し、中世集落が確認されている室遺跡、牛ノ松遺跡、八ツ面北部遺跡を比較検討することにより、遺跡の“地域的理解”のための分析を行った。分析手段は遺物の時期別カウントから導き出される遺物組成の読み取りと、歴史的環境からの関連性の解明である。その結果、室遺跡では従来不明であった12 世紀の集落の範囲を特定し、14 世紀以降集落が均質的屋敷地の集合体へ変質することが明らかとなった。同様に、牛ノ松遺跡は廃絶へ、八ツ面北部遺跡では区画溝の成立へ、という変革期が14 世紀に認められた。そして、室遺跡は蘇美御厨を背景として成立した交通の要所に位置する都市的性格を持つ遺跡、牛ノ松遺跡は御厨の中心的集落(屋敷地)であり、八ツ面北部遺跡は一般的農村風景の中に展開する屋敷地であることを指摘した。
NAID :
都道府県 : 愛知県
文化財種別 考古資料
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別 考古学
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総覧登録日 : 2021-11-26
wikipedia 出典テンプレート : {{Citation ... 開く
wikipedia 出典テンプレート : {{Citation|first=啓介|last=川井|contribution=三河地域の中世集落 室遺跡再考|title=研究紀要|date=2000-03|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/112105|location=愛知県弥富市前ケ須町野方802-24|ncid=AA11568230|doi=10.24484/sitereports.112105|volume=1}} 閉じる
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この論文は下の刊行物の 45 - 56 ページ に掲載されています。

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