古墳時代後期の朝鮮半島系冑(2)
内山 敏行
( UCHIYAMA Toshiyuki )
日本にもたらされた朝鮮半島系の突起付冑と、その祖型である韓国出土の冠帽付冑を観察・検討する。
1)伝昌寧出土の鉄地金銅張冠帽付胃は冠帽を冑に綴じて固定し、伝連山里出土例は総鉄製である。軍事的職能と政治的身分が強く関連して冠帽付冑を生み、一体化して鉄製突起付冑になるという理解を補強する。
2) 6世紀代の朝鮮半島系冑に2系統がある(頂辺板を地板の上に重ねる鋲留冑と、地板の下に重ねる革綴冑)。群馬県綿貫観音山古墳例は前者、福島県渕の上1号墳例は後者である。
1)伝昌寧出土の鉄地金銅張冠帽付胃は冠帽を冑に綴じて固定し、伝連山里出土例は総鉄製である。軍事的職能と政治的身分が強く関連して冠帽付冑を生み、一体化して鉄製突起付冑になるという理解を補強する。
2) 6世紀代の朝鮮半島系冑に2系統がある(頂辺板を地板の上に重ねる鋲留冑と、地板の下に重ねる革綴冑)。群馬県綿貫観音山古墳例は前者、福島県渕の上1号墳例は後者である。