奈良文化財研究所 ホーム
キーワードから探す
一覧から探す
その他
おすすめ
PDFがある書誌登録数
41239 件
( 発行機関数 755 機関 )
現在の書誌登録数
132427 件
( 前年度比 + 1742 件 )
( 発行機関数 1917 機関 )
現在の遺跡抄録件数
147547 件
( 前年度比 + 2107 件 )
現在の文化財論文件数
120575 件
( 前年度比 + 1580 件 )
現在の文化財動画件数
1298 件
( 前年度比 + 114 件 )
( 登録機関数 117 機関 )
文化財イベント件数
1250 件
( 前年度比 + 200 件 )
※過去開催分含む

金属製遺物に付随する乾燥木材の樹種同定 ―刀剣類の柄と鞘の用材選択―

西尾 太加二
古墳などから出土する金属製遺物に付随する乾燥木材の樹種同定を行った。乾燥木材は錆着し、硬質化した状態であるため研磨法によりプレパラート標本を作製した。刀剣類に伴う柄や鞘の樹種はいずれも木材の特性を生かした適材適所というもので、用材選択が行われていたことを明瞭に示している。大刀や短刀の柄は堅硬で強靱、加工性もよい広葉樹材が用いられ、鞘は木理通直、割裂性、加工性に優れる針葉樹材のヒノキが優先的に使われている。鉾の柄は儀礼用にはやや軽軟なスギを用い、実用には堅硬、強靱な広葉樹材が選択されている。朝鮮半島製と推定されている大刀と馬具に伴う木材は両地域に自生するマツ属とカエデ属であり、製作地の推定には至らないが、木材の樹種から遺物の機能性をある程度推定することが可能である。なぜなら、古来人々は、目的とする用途に適した木材を選択し利用してきたからである。
NAID :
都道府県 : 静岡県
時代
文化財種別 考古資料
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類) 木製品
学問種別 文化財科学
テーマ 保存修復
他の電子リソース :
総覧登録日 : 2021-04-14
wikipedia 出典テンプレート : {{Citation ... 開く
wikipedia 出典テンプレート : {{Citation|first=太加二|last=西尾|contribution=金属製遺物に付随する乾燥木材の樹種同定 ―刀剣類の柄と鞘の用材選択―|title=静岡県埋蔵文化財調査研究所研究紀要|date=2010-08-27|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/90642|location=静岡市駿河区谷田23-20|ncid=AN10278361|doi=10.24484/sitereports.90642|volume=16}} 閉じる
このエントリーをはてなブックマークに追加

この論文は下の刊行物の 87 - 98 ページ に掲載されています。

収録刊行物