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鞠智城と古代社会

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/138850
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.138850
引用表記 歴史公園鞠智城・温故創生館 2024 『鞠智城跡「特別研究」論文集12:鞠智城と古代社会』熊本県教育委員会
歴史公園鞠智城・温故創生館 2024 『鞠智城と古代社会』鞠智城跡「特別研究」論文集12
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書名 鞠智城と古代社会
発行(管理)機関 歴史公園鞠智城・温故創生館 - 熊本県
有償頒布・配布ページ http://www.kumamoto-bunho.jp/index.html
※ 有償頒布・配布していない場合もあります
書名かな きくちじょうとこだいしゃかい
副書名 令和5年度鞠智城跡「特別研究」論文集
巻次 12
シリーズ名 鞠智城跡「特別研究」論文集
シリーズ番号 12
編著者名
編集機関
歴史公園鞠智城・温故創生館
発行機関
熊本県教育委員会
発行年月日 20240328
作成機関ID 43000
郵便番号 8628609
電話番号 0963831111
住所 熊本市中央区水前寺6丁目18番1号
報告書種別
年報・紀要・研究論集・市史研究等・文化財だより
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されていない(発掘調査報告書総目録の掲載対象外)
所蔵大学(NCID)
JP番号
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備考
所収論文
タイトル 七〜八世紀における新羅の「築城」記事にみる防衛体制の推移 ―日本古代山城の変化と国際的背景の関係についての試論―
英語タイトル
著者
植田 喜兵成智
ページ範囲 1 - 20
NAID
都道府県 福岡県 佐賀県 熊本県 アジア州(日本除く)
時代 飛鳥白鳳 奈良 平安
文化財種別 史跡 歴史資料
史跡・遺跡種別 城館
遺物(材質分類)
学問種別 文献史学
テーマ 資料集成 制度・政治 軍事
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引用表記
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抄録(内容要約) 本稿は、新羅の「築城」記事を分析することで、七世紀から八世紀にかけての新羅の防衛体制とその変化について明らかにするものである。この分析を通じて、当時の東アジアの国際情勢と新羅の防衛体制がどのように関連しているのかを整理できるだろう。また、新羅の「築城」記事と防衛体制を検討することは、同時期に築造された、鞠智城をはじめとした、日本の古代山城を理解するうえにも有益であると考えられる。
『三国史記』新羅本紀にみられる七~八世紀の「築城」記事は、当時の国際情勢に応じた新羅の防衛体制に基づく軍事拠点建設を示している。対百済戦争、対唐戦争終結後の新羅の主たる戦略的関心が北方に移っていたことが看取でき、新羅が実際に倭への軍事的作戦を実行する可能性が低かったことを意味する。六九八年代の「繕治」は、新羅に対する防衛戦略とは別の目的で行われたものとみなすべきであろう。
本稿では、「築城」記事を網羅的に分析するという意図のもと、城そのものの役割・機能については、地理上の位置関係など、軍事的な機能の一部について論じたに過ぎない。城が多様な機能を有していたことを考慮すると、新羅の祭祀制度や地方制度と関連させて議論することが必要になるだろう。
タイトル 国造軍と鞠智城
英語タイトル
著者
小嶋 篤
ページ範囲 21 - 48
NAID
都道府県 福岡県 佐賀県 熊本県
時代 古墳 飛鳥白鳳 奈良 平安
文化財種別 史跡 歴史資料 考古資料
史跡・遺跡種別 官衙 城館 交通 古墳
遺物(材質分類) 土器
学問種別 考古学 文献史学
テーマ 制度・政治 軍事
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引用表記
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抄録(内容要約) 新規築城型古代山城である大野城跡から出土した豊富な土器の総量分析に基づいて、第一段階古代山城の大野城が小田Ⅴ期に築城されたことを確認した。そして、「倭政権の統治と外征」・「国造軍動員と労役」の検討を経て、第一段階古代山城の運用を可能とする動員体系を探るため、国造軍の成立から終焉にいたる兵制史を文献史料と考古資料を突き合わせてまとめた。『日本書紀』記載の「築・築城」が、古代山城の「築城開始」・「築城完了」のいずれを示すかは未決着であるが、筑紫における第1段階古代山城の築城期間(小田Ⅴ期)は、「戦時」が含まれており、国造軍駐屯期間と重なる。平時とは異なる「戦時」での軍事施設整備には、駐屯中の国造軍も動員されたと見るべきで、新規徴発の労役と組み合わせて早期の築城が図られたと考える。
鞠智城は築城史料を欠くが、築城・整備期において土器出土量の推移が大野城と連動することから、ほぼ同時期に築城され、国家(筑紫大宰・大宰府)により一体的に管理されていたと考えられる。本構造の根源には、倭政権の外征軍「国造軍」があり、同動員体系・動員路・戦術・兵器と倭政権主導の新戦略・新技術が組み合うことで、「戦時」の防衛体制が成立したと結論できる。
タイトル 鞠智城と菊池川中流域の地域社会との関係解明を目的とした考古学的研究
英語タイトル
著者
柴田 亮
ページ範囲 49 - 69
NAID
都道府県 熊本県
時代 飛鳥白鳳 奈良 平安
文化財種別 史跡
史跡・遺跡種別 集落 官衙 城館
遺物(材質分類) 土器
学問種別 考古学
テーマ 制度・政治 流通・経済史
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引用表記
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抄録(内容要約) 本研究の目的は、鞠智城と菊池川中流域に所在する遺跡の考古学的分析によって、九世紀後半から十世紀の地域社会と鞠智城の関係性について明らかにすることである。
鞠智城の成立は、その立地が大きな意味を持ち、菊池川中流域に広がる菊鹿盆地を強く意識したものであった。鞠智城Ⅳ期(八世紀第4四半期から九世紀第3四半期)に菊鹿盆地で大規模な開発が行われた際に、鞠智城の機能は城から倉庫へと変化する。鞠智城Ⅳ期の開始時期と菊池川中流域の遺跡が増加する時期がほぼ一致しており、鞠智城が山鹿郡・菊池郡・合志郡といった菊池川中流域と密接に関わっていたことを示している。鞠智城Ⅳ期の倉庫群は八世紀後半に実施された国家的な開発事業に伴い、その生産品を納める目的で成立した。その後、九世紀後半に発生した大規模な気候変動や相次ぐ国家開発事業による税収減の対策を目的として、公営田が菊池川中流域に設置されると、鞠智城の倉庫群は公営田関係者の利用する倉庫へと質的に変化したと考えられる。
タイトル 日本古代における山城の支配構造 ―総領制との関係から
英語タイトル
著者
古内 絵里子
ページ範囲 71 - 82
NAID
都道府県 大阪府 岡山県 広島県 山口県 香川県 愛媛県 福岡県 佐賀県 熊本県 アジア州(日本除く)
時代 飛鳥白鳳 奈良 平安
文化財種別 史跡 歴史資料
史跡・遺跡種別 城館
遺物(材質分類)
学問種別 文献史学
テーマ 制度・政治 流通・経済史 軍事
他の電子リソース
引用表記
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抄録(内容要約) 七世紀後半の総領制と山城の関係について検討を行い、日本の山城の支配構造を明らかにした。ついで、八世紀以降の山城の管理・維持システムに論及した。さらに、古代朝鮮半島における山城の支配構造の解明を試みた。そして、それらの考察結果を踏まえて、朝鮮半島の山城の管理・運営システムが日本の管理・維持システムの成立に与えた影響を解明し、古代山城ハードとソフトの両面から日本の古代山城の実態を明らかにした。
日本の古代山城は、山城の構造・建築技術のみならず、その管理・運営システムというハードとソフトの両面から朝鮮半島の山城を継受したものと結論した。
所収遺跡
遺跡名 鞠智城跡
遺跡名かな きくちじょうあと
本内順位
遺跡所在地 熊本県山鹿市菊鹿町米原ほか
所在地ふりがな くまもとけんやまがしきくかまちよなばる
市町村コード 43208
遺跡番号 100
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 330010
東経(世界測地系)度分秒 1304700
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 33.002777 130.783333
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
調査面積(㎡)
調査原因
遺跡概要
種別
城館
時代
飛鳥白鳳
奈良
平安
主な遺構
掘立柱建物跡
礎石建物跡
貯水池跡
土塁跡
城門跡
主な遺物
土師器
須恵器
墨書土器
木製品
木簡
仏像
特記事項 古代山城
「秦人忍□五斗」木簡
銅造菩薩立像
要約

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