日本古代における山城の支配構造 ―総領制との関係から
古内 絵里子
七世紀後半の総領制と山城の関係について検討を行い、日本の山城の支配構造を明らかにした。ついで、八世紀以降の山城の管理・維持システムに論及した。さらに、古代朝鮮半島における山城の支配構造の解明を試みた。そして、それらの考察結果を踏まえて、朝鮮半島の山城の管理・運営システムが日本の管理・維持システムの成立に与えた影響を解明し、古代山城ハードとソフトの両面から日本の古代山城の実態を明らかにした。
日本の古代山城は、山城の構造・建築技術のみならず、その管理・運営システムというハードとソフトの両面から朝鮮半島の山城を継受したものと結論した。
日本の古代山城は、山城の構造・建築技術のみならず、その管理・運営システムというハードとソフトの両面から朝鮮半島の山城を継受したものと結論した。