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宮崎県埋蔵文化財センター研究紀要

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/115741
DOI 二次元コード
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.115741
引用表記 宮崎県埋蔵文化財センター 2022 『宮崎県埋蔵文化財センター研究紀要7:宮崎県埋蔵文化財センター研究紀要』宮崎県埋蔵文化財センター
宮崎県埋蔵文化財センター 2022 『宮崎県埋蔵文化財センター研究紀要』宮崎県埋蔵文化財センター研究紀要7
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ファイル
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書名 宮崎県埋蔵文化財センター研究紀要
発行(管理)機関 宮崎県教育委員会 - 宮崎県
書名かな みやざきけんまいぞうぶんかざいせんたーけんきゅうきよう
副書名
巻次 7
シリーズ名 宮崎県埋蔵文化財センター研究紀要
シリーズ番号 7
編著者名
編集機関
宮崎県埋蔵文化財センター
発行機関
宮崎県埋蔵文化財センター
発行年月日 20220331
作成機関ID 45000
郵便番号 8800212
電話番号 0985361171
住所 宮崎市佐土原町下那珂4019
報告書種別
年報・紀要・研究論集・市史研究等・文化財だより
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されていない(発掘調査報告書総目録の掲載対象外)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
タイトル 石器石材の肉眼鑑定と蛍光X線分析の連携―黒曜石製石器の分類における課題について―
英語タイトル
著者
赤崎 広志 , Akazaki Hiroshi
ページ範囲 1 - 13
NAID
都道府県 宮崎県 鹿児島県
時代 旧石器 縄文
文化財種別 考古資料
遺跡種別
遺物(材質分類) 石器
学問種別 考古学 文化財科学 地質学
テーマ 素材分析
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引用表記
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抄録(内容要約) 上平遺跡は、令和元年から令和2 年にかけて、宮崎県都城市山之口町で発掘調査を実施した複合遺跡である。筆者は、この遺跡の整理作業にかかる石材の分類に協力した。この遺跡は、古墳時代の地下式横穴墓から人骨や鉄剣なども出土した複合遺跡であるが、出土層位の主体は縄文時代後期と早期であった。特に縄文時代早期には100 基を超える集石遺構、炉穴、住居跡などが検出されており、大規模な生活痕跡が残っていた。発掘調査では、多数の縄文土器に加えて、石鏃を主体とする石器類が出土しており、鹿児島方面との関係性が伺える興味深い遺跡である。この遺跡の報告書は令和4 年度刊行予定であり、縄文土器や石鏃の詳細な形態分類は報告書に記載される。本稿では多数出土した石鏃の石材鑑定と蛍光X線分析を実施した結果、分類にあたって判断に迷った事例や黒曜石以外の石材の分析結果などを中心に報告する。
タイトル 日向における近世土師器の出土事例
英語タイトル
著者
堀田 孝博 , Horita takahiro
ページ範囲 15 - 24
NAID
都道府県 宮崎県
時代 安土桃山 江戸
文化財種別
遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別 考古学
テーマ 編年 資料紹介 資料集成
他の電子リソース
引用表記
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抄録(内容要約) 筆者は以前、宮崎平野部の土師器杯・皿を主な対象として、それらの使用および廃棄・埋置などの時点における同時存在を検討して一括遺物を抽出し、編年を試みたことがある。資料的限界も多分にあり、各時期の年代幅は約30 ~ 130 年程度と広く粗いものにとどまったが、8世紀末から17 世紀までの一応の編年案を提示した(堀田2012・2016)。ただし、16 世紀末に始まる第ⅩⅡ期の下限を明確に示すことができなかったため、17 世紀以降に属する近世土師器の出土事例について関心を持ってきたが、残念ながら後続の編年案を検討できるほどの十分な資料数は今のところ得られていない。そこで、筆者の管見に触れた注目される事例を紹介し、今後の資料増加を期待しつつ、当面の発掘調査や報告書作成等に資することとしたい。
タイトル 古代・中世・近世の日向における火打石 〜基礎資料の報告(1)〜
英語タイトル
著者
藤木 聡 , Fujiki Satoshi
ページ範囲 25 - 40
NAID
都道府県 宮崎県
時代 鎌倉 南北朝 室町 戦国 安土桃山 江戸
文化財種別 考古資料
遺跡種別
遺物(材質分類) 石器
学問種別 考古学
テーマ 資料紹介 資料集成
他の電子リソース
引用表記
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抄録(内容要約)  火は、人の暮らしにおいて不可欠なものであり、マッチが登場する前までは、火を得る方法として打撃式発火法と摩擦式発火法の2つがみられた。打撃式発火法は、火打石と鉄製の火打金とを打ち付けて火花を発し、火口1)に火花を落として火種を得るものであり、それらの研究をとおして人と火の関係史を紐解くことが可能となってくる。
 たとえば九州地方では、火打石・火打金を用いた打撃式発火法が遅くとも8世紀には採用されていることや、古代から近代までの火打石の石材が地域ごとに時期別に変化すること、近世には広域流通品と在地産火打石がともに用いられること、火打金の変遷の総体等について明らかとなっている2)(藤木2020a・2020b ほか)。このうち、宮崎県域においては、中世以降の火打金20点・民具資料4点によって、火打金の型式的な変遷や考古資料と民具資料の連続性が明らかとなり(藤木2017)、15 年前の集成では2点のみであった火打石も、2020 年度末には284 点の出土が知られるまでに増加した。宮崎県域における火打石出土例の増加は、考古資料としての火打石への認識が深まったことによる大きな成果である。
 しかし、この284 点の内訳を見ると、特定の遺跡や地域へ集中していることや年代の絞り込める遺構出土品が少ないこと等により、宮崎県域における火打石の石材やその変遷、消費・流通の状況等を知る上では、未だ資料の不足や偏りがあると言わざるを得ない。この現状の解消に向けて、新資料の出土を待つとともに、すぐに着手できるのが、各地の収蔵庫に赴いて膨大なコンテナ群を悉皆的に検索し、発掘調査報告書に未掲載のままとなっている資料を“再発掘”していくことである。本稿は、その途中経過として宮崎県内の遺跡出土火打石61 点を新たに報告し、今後の研究の基礎資料とするものである。
 火打石は、その獲得から廃棄までのライフサイクルの視点から、採集・購入されて使用に至る前の“未使用の火打石”、使用過程にある“火打石”、使用による打ち欠けや鋭い稜線の再生により生じた“火打石の欠片”の3つに分類される(図1)。以下の報告では、個々の資料を分類の上で法量や石材、消費・使用状況等の所見を述べるとともに、資料に付された注記やラベル書き等から出土状況を復元し、出土遺構や包含層の位置づけでもって火打石の年代を推していく。
タイトル 県指定木花村古墳表採埴輪片2例
英語タイトル
著者
和田 理啓 , WADA Masahiro
ページ範囲 41 - 46
NAID
都道府県 宮崎県
時代 古墳
文化財種別 考古資料
遺跡種別 古墳
遺物(材質分類) 土器
学問種別 考古学
テーマ 資料紹介
他の電子リソース
引用表記
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抄録(内容要約)  県指定木花村古墳は旧木花村(現宮崎市大字熊野、鏡洲、加江田、学園木花台を含む地域)に所在する古墳で、昭和12 年7 月2 日に前方後円墳3 基と円墳5 基が指定されている。
その全てが、大字熊野の所在となっているが、現状で確認できるものは前方後円墳2 基と円墳1基である。古墳群は清武川を河口の木崎浜から3km 前後遡った南岸に形成されている河岸段
丘上に位置している。2基の前方後円墳は1 号と2号で、1号では、かつて石棺から鉄剣が出土したとの伝聞(木花郷土誌編纂委員会1980 p)が残っており、2 号の墳丘上や墳丘周辺では窖焼成の埴輪が表採できる。
 今回報告する埴輪片は、1980 年に表採されたと記録がある円筒埴輪1点と、2021 年に陣ノ元遺跡発掘調査前の現地確認時に木花村古墳2号周辺で表採した形象埴輪1点である。
タイトル 宮崎県内出土の近現代ガラス製品の報告例について
英語タイトル
著者
竹田 享志 , Takeda Kyoushi
ページ範囲 47 - 62
NAID
都道府県 宮崎県
時代 近代(細分不明)
文化財種別 考古資料
遺跡種別
遺物(材質分類) ガラス
学問種別 考古学
テーマ 資料紹介 資料集成
他の電子リソース
引用表記
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抄録(内容要約)  筆者は、2008 年刊行の「宮ノ東遺跡」(表2・図3の10)発掘調査報告書の「近現代」の整理を担当した。宮ノ東遺跡は宮崎県西都市に所在し、旧石器時代から近現代に至る複合遺跡である。近現代においては昭和50 年の航空自衛隊新田原基地の飛行機進入路にあたるとして一ツ瀬川対岸の西都市四日市地区へ集団移転するまで「岡富地区集落(岡富村)」が所在した。本調査においては、調査区内に所在した「住吉神社」跡地の石垣裏込(明治)や防空壕跡、表面採集等により多数のガラス製品が出土した。これらを整理するにあたり、宮崎県下の発掘調査報告書掲載の近現代ガラス製品の集成を行い報告書刊行後も継続してきた。今回、その集成を元に若干の考察を行う。
タイトル 地域の埋蔵文化財を活用した学習指導の在り方 ~小・中学校と連携した現地説明会と出前授業の実践を通して~
英語タイトル
著者
平井 祥蔵 , Hirai Syouzo
伊東 浩二 , Ito Koji
ページ範囲 63 - 79
NAID
都道府県 宮崎県
時代 不明
文化財種別 その他
遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別 その他
テーマ 活用手法
他の電子リソース
引用表記
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抄録(内容要約) 本センターでは、発掘調査期間中に現地説明会を行い、周辺地域へのアウトリーチ活動を行っている。本年度の発掘調査においても現地説明会を実施し、出土した遺物や遺構の解説等を通して、地域の埋蔵文化財について理解を深める活動を行った。また、発掘調査時に地域の方等が見学されている際には、積極的に声をかけて遺跡の説明を行うなど、地域との関りを意識しながら発掘調査を行っている。現地説明会の参加者や見学者の感想の多くは、自分の住む地域に遺跡があることへの驚きがほとんどである。また、実際に発掘現場を見学し、遺物などに直接触れることで、埋蔵文化財に対する理解が深まり、地域の歴史を知るよい機会となっている。これら発掘調査における地域との交流は、埋蔵文化財の普及活動はもとより、地域に住む児童・生徒の「学習の場」として捉えることもできる。新学習指導要領(平成29 年3 月告示)では、地域の人的・物的資源の活用や、社会教育との連携の必要性が説かれ、さらに小学校学習指導要領「指導計画の作成と内容の取扱い」のなかでは、身近な地域の遺跡や文化財の調査活動など、その内容に関わる専門家や関係の諸機関との連携の必要性が明記されている。このような新学習指導要領の示す「関係機関との連携」において、本センターのもつ役割は重要である。また、本センターは、埋蔵文化財に関する専門的な知識や技能を学んだ小・中学校の教員が多く在籍しているため、児童・生徒の発達段階や、各教科の指導内容に即した授業を展開することができると考える。そこで、本年度発掘調査を行った2つの遺跡において、当該地域の学校を対象とした現地説明会や、出前授業の実践をもとに、埋蔵文化財の活用法とその教育的役割を検証し、本センターと学校の連携の在り方について考察していきたい。
所収遺跡
要約

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