奈良文化財研究所 ホーム
Search
List
Others
おすすめ
report count (with pdf)
38450 reports
( Participation 728 Orgs )
report count
132209 reports
( compared to the privious fiscal year + 543 reports )
( Participation 1908 Orgs )
site summary count
146710 reports
( compared to the privious fiscal year + 950 reports )
Article Collected
119614 reports
( compared to the privious fiscal year + 499 reports )
video count
1217 reports
( compared to the privious fiscal year + 28 reports )
( Participation 110 Orgs )
Event Collected
1080 reports
( compared to the privious fiscal year + 28 reports )
※過去開催分含む

朝日遺跡から出土した石鏃の刺さったシカ腰椎について

宮腰 健司 山崎 健 大河内 隆之 原田 幹
本文で取り上げる石鏃の刺さったシカ腰椎は、朝日遺跡の昭和60 年度調査において出土した遺物であるが、未報告になっていたものである。これまでのX線撮影では、石鏃の形態や陥入状況が不明であったが、奈良文化財研究所のX線CT 撮影によって、それらが明らかになったので報告する。この腰椎は、朝日遺跡の谷Aの左岸(南岸)の貝層内より出土しており、時期は弥生時代中期前半に比定される。部位はニホンジカの第6腰椎にあたり、立位姿勢であれば右斜め前から水平に矢が打ち込まれたと推測され、骨増殖も認められた。石鏃はチャート製の小型の五角形を呈する有茎鏃で、3箇所に衝撃剥離痕がみられる。これらのことから、具体的な狩猟の様子や石鏃の刺突時の状況が判り、骨増殖が認められることにより、本資料の石鏃が弥生時代に行われていたとされる儀礼的な狩猟で使用されたものではなく、狩猟に用いられたものであると推測された。
NAID :
Prefecture : Aichi Prefecture
Age 弥生
文化財種別 考古資料
遺跡種別 集落
遺物(材質分類) 石器 骨・歯・角製品
学問種別 考古学
Related Url :
Created Date : 2021-11-26
wikipedia 出典テンプレート : {{Citation ... 開く
wikipedia 出典テンプレート : {{Citation|first=健司|last=宮腰|first2=健|last2=山崎|first3=隆之|last3=大河内|first4=幹|last4=原田|contribution=朝日遺跡から出土した石鏃の刺さったシカ腰椎について|title=研究紀要|date=2011-03|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/112108|location=愛知県弥富市前ケ須町野方802-24|ncid=AA11568230|doi=10.24484/sitereports.112108|volume=12}} 閉じる
このエントリーをはてなブックマークに追加

この論文は下の刊行物の 9 - 18 ページ に掲載されています。

収録刊行物