石見銀山遺跡昆布山谷地区出土製錬関連資料の蛍光X線分析について
上山 晶子
石見銀山遺跡昆布山谷地区で発掘調査されたズリ、ゆりかす、炉壁、カラミについて蛍光X線分析を行った。ズリでは非鉄金属は少なく、炉壁では有意に鉛が検出され、灰吹法による鉛揮発の可能性が示された。カラミでは鉛、銀、銅が検出され、始発鉱石の含有物と製錬目的金属が類推された。また、マンガンを有意に含むものもあり、造滓剤としてのマンガン活用が再確認された
上山晶子 2020「石見銀山遺跡昆布山谷地区出土製錬関連資料の蛍光X線分析について」 『石見銀山遺跡科学調査報告書(4)』
https://sitereports.nabunken.go.jp/en/article/124521
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