東広島市藤が迫城跡出土の中世末から近世前期の人骨
大藪 由美子
藤が迫城跡の郭部分から検出した土坑SK3より出土した人骨について土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム 大藪 由美子が肉眼観察した結果を所見としてまとめたもの。人骨は熟年の男性、体の右側を下に横たえて、土坑墓の縁に沿うように背中を曲げ、さらに股関節と膝を曲げた状態であったと考えられる。顔は右側にやや回転し土坑の底へ向いていた。首から背中にかけての筋肉が発達、歯に日常的生活の使用と異なる特徴的な摩耗がみられる。致命的な病変は見られず残存する骨のみでは死因不明。土坑墓は上から多数の石で封じるようなかたちで埋められており、あまり類例がない。
NAID :
Prefecture :
Hiroshima Prefecture
Age
中世(細分不明)
文化財種別
遺物(材質分類)
骨・歯・角製品
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Created Date :
2024-07-31
wikipedia 出典テンプレート :
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