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金属製遺物保管についての知識

大森 信宏
金属腐食は大気中の水と酸素の影響によって生じるが、金属製遺物を腐食させないために大気から隔離して保管したならば、日常の環境からも切り離すことになってしまう。このような閉鎖環境の中で遺物保管を行った場合、腐食の防除という目的にはよいが、研究や展示といった文化財が本来果たすべき“活用”という目的からは遠ざけることになる。本質的な文化財保管のあり方として、保存と活用が両立されていなければならない。こうした観点から、本稿では保存と活用が両立される金属製遺物の保管方法について、大気が金属腐食に及ぼす要因としての湿度に関する基礎的知識を、保管に使用する物品類としてシリカゲル、オートドライデシケーター、脱酸素剤(RPシステム)に関する知識を紹介する。また、展示と保管を両立した例として、埼玉稲荷山古墳出土金錯銘鉄剣と三島市青木原遺跡出土小銅鐸の保存例を紹介し、金属製遺物を保管するうえでの参考に供したい。
NAID :
Prefecture : Shizuoka Prefecture
Age 弥生
文化財種別 考古資料
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類) 金属器
学問種別 考古学
テーマ 保存修復
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Created Date : 2021-04-11
wikipedia 出典テンプレート : {{Citation ... 開く
wikipedia 出典テンプレート : {{Citation|first=信宏|last=大森|contribution=金属製遺物保管についての知識|title=静岡県埋蔵文化財センター 研究紀要 創刊号|date=2012-03-16|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/90630|location=静岡市清水区蒲原5300-5|ncid=AA12563560|doi=10.24484/sitereports.90630}} 閉じる
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この論文は下の刊行物の 67 - 70 ページ に掲載されています。

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