奈良文化財研究所 ホーム
Search
List
Others
おすすめ
report count (with pdf)
41222 reports
( Participation 755 Orgs )
report count
132415 reports
( compared to the privious fiscal year + 1730 reports )
( Participation 1917 Orgs )
site summary count
147533 reports
( compared to the privious fiscal year + 2103 reports )
Article Collected
120560 reports
( compared to the privious fiscal year + 1563 reports )
video count
1298 reports
( compared to the privious fiscal year + 114 reports )
( Participation 117 Orgs )
Event Collected
1247 reports
( compared to the privious fiscal year + 197 reports )
※過去開催分含む

上侍塚出土鏡と下侍塚出土鏡の研究試論

YAMAKOSHI Shigeru ( 山越 茂 )
下野国の那須地域には、前方後方墳の集中域であるとともに、舶載鏡の出土例が周知されている。そして、上侍塚・下侍塚の両塚は、那珂川流域に所在している代表的な前方後方墳である。両塚は、日本考古学史上、先駆的な発掘遺跡として、重要な位置を占めている。両塚は、那須国造の墓誌の究明を目的として、元禄五(1692) 年に発掘が行われている。その際、両塚からは、前期古墳の代表的な遺物・鏡を始めとして、多くの遺物が発見されている。出土遺物は、墳丘内に再埋納されてしまっているので、もはやいかなる鏡式の鏡かを明瞭化し得ない。しかし、各書に記載されているので、それに従って、鏡式を想定することができる。両塚出土鏡については、三木文雄氏・斎藤忠氏の見解がある。上侍塚出土鏡の場合、三木文雄氏は、鋸歯文鏡か捩文鏡かとしていて、斎藤忠氏は、捩文鏡としている。また、下侍塚出土鏡の場合、三木文雄氏は、盤龍鏡としていて、斎藤忠氏は、盤龍鏡か鼉龍鏡かとしている。これらの見解を参考にして、筆者の見解を記載すれば、上侍塚出土鏡は、獣形鏡から変化した捩文鏡、下侍塚出土鏡は、舶載の両頭式盤龍鏡(龍虎鏡)であった可能性が高いと思われる。両頭式盤龍鏡(龍虎鏡)のなかでも、恐らくは、旋回式の形式に属するものであろう。
NAID :
Prefecture : Tochigi Prefecture
Age 古墳
文化財種別 考古資料
史跡・遺跡種別 古墳
遺物(材質分類) 金属器
学問種別 考古学
テーマ 文化系統
Related Url :
Created Date : 2021-11-26
wikipedia 出典テンプレート : {{Citation ... 開く
wikipedia 出典テンプレート : {{Citation|first=茂|last=山越|contribution=上侍塚出土鏡と下侍塚出土鏡の研究試論|title=研究紀要|date=2001-03-29|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/105416|location=栃木県下都賀郡国分寺町大字国分乙474|ncid=AA11680423|doi=10.24484/sitereports.105416|volume=9}} 閉じる
このエントリーをはてなブックマークに追加

この論文は下の刊行物の 187 - 200 ページ に掲載されています。

収録刊行物