関東地方北東部における中期中葉大木式土器の体部上端区画の変遷
TSUKAMOTO Moroya
( 塚本 師也 )
関東地方北東部の中期中葉大木式系土器の体部上端の区画は、体部に懸垂文を配す七郎内Ⅱ群土器や宮後タイプ大木7b式土器では、垂下隆帯等によって分断されていたが、その後垂下隆帯を消失した槻沢型や坪井上型では頸・体部境の屈折部を1周するようになり、加曽利EⅠ式古段階になると頸・体部境の屈折部と頸部の施文域を消失し、幅広く施文され多条化する(第7図)。