上粕屋・秋山遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/143104
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.143104
引用表記 公益財団法人かながわ考古学財団 2025 『かながわ考古学財団調査報告346:上粕屋・秋山遺跡』公益財団法人かながわ考古学財団
公益財団法人かながわ考古学財団 2025 『上粕屋・秋山遺跡』かながわ考古学財団調査報告346
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書名 上粕屋・秋山遺跡
発行(管理)機関 (公財)かながわ考古学財団 - 神奈川県
書名かな かみかすや・あきやまいせき
副書名 新東名高速道路(伊勢原市秋山地区)建設事業に伴う発掘調査
巻次 1
シリーズ名 かながわ考古学財団調査報告
シリーズ番号 346
編著者名
編集機関
公益財団法人かながわ考古学財団
発行機関
公益財団法人かながわ考古学財団
発行年月日 20250325
作成機関ID
郵便番号 2320033
電話番号 0452528689
住所 神奈川県横浜市南区中村町3-191-1
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 上粕屋・秋山遺跡
遺跡名かな かみかすや・あきやまいせき
本内順位
遺跡所在地 神奈川県伊勢原市上粕屋地先
所在地ふりがな かながわけんいせはらしかみかすやちさき
市町村コード 14214
遺跡番号 74・205
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 352458.43
東経(世界測地系)度分秒 1391745.22
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 35.41623 139.295894
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20150401-20170331
調査面積(㎡)
3297
調査原因 道路建設
遺跡概要
種別
集落
時代
近世(細分不明)
主な遺構
掘建柱建物跡2
土坑137
井戸4
段切り7
道路状遺構1
溝38
地下式坑1
柱穴列1
畠跡4
ピット223
主な遺物
磁器
陶器
炻器
土器
土製品
石製品
金属製品
特記事項 段切りによる平場造成が認められる。
種別
集落
時代
中世(細分不明)
主な遺構
掘建柱建物跡10
硬化面2
柱穴列1
土坑31
段切1
溝4
ピット305
主な遺物
磁器
陶器
かわらけ
土製品
石製品
金属製品
特記事項 掘建柱建物が集中して検出された。
種別
集落
時代
古墳
飛鳥白鳳
奈良
平安
主な遺構
住居址9
掘建柱建物跡3
焼土址3
ピット73
主な遺物
土師器
須恵器
灰釉陶器
石製品
金属製品
特記事項 古墳時代の住居から手捏ね土器が一括出土した。
種別
集落
時代
縄文
主な遺構
住居跡4
柱穴群2
土坑95
埋設土器4
配石16
焼土址11
ピット771
主な遺物
土器
石器
骨角器
獣骨
特記事項 後期の配石から石棒類が一括出土した。
種別
集落
時代
旧石器
主な遺構
石器集中2
礫群1
主な遺物
石器
特記事項 槍先形尖頭器が出土した。
要約  上粕屋・秋山遺跡は上粕屋扇状地に立地し、渋田川支流に面する。旧石器時代・縄文時代を中心として、 古墳時代、 奈良・平安時代、 中世、 近世と複数の時代にわたり遺構・遺物が確認された。
 近世の遺構は、 台地上では宝永火山灰降下以前の溝が確認され、主に畑地や墓域として用いられていたようである。 ピア15(下り)区の谷頭付近には現代につながる住宅の痕跡が確認された。
 中世では、 緩斜面を段切した平場を中心に掘立柱建物跡を中心とする遺構が構築される。
 奈良•平安時代から古墳時代後期の遺構は、 住居跡主体で、 ピア17 区(下り)区には、 平安時代の住居4軒と掘立柱建物跡が、 ピア16 (下り)から(上り)区にかけては古墳時代後期の住居跡4軒が近接して検出され、 小規模集落が点在する様子がうかがえる。
 縄文時代は、 台地平坦部から 縄文時代中期の住居跡、後期前半の敷石住居跡が検出された。 ピア16 (上り)区のJ 4号住居跡は全面に石を敷き詰めた敷石住居である。 また、 土坑は方形又は円形の土坑が検出されている。包含層からは土器・石器が多量に出土している。
 旧石器時代は、 B 1層上部の槍先形尖頭器の石器群・礫群が検出された。 黒色ガラス質安山岩の剥片、砕片類が広域に分布していて槍先形尖頭器の製作跡と考えられる。

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