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宇東川遺跡F地区

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/131452
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.131452
引用表記 富士市教育委員会 2021 『富士市埋蔵文化財調査報告71:宇東川遺跡F地区』富士市教育委員会
富士市教育委員会 2021 『宇東川遺跡F地区』富士市埋蔵文化財調査報告71
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書名 宇東川遺跡F地区
発行(管理)機関 富士市 - 静岡県
有償頒布・配布ページ https://www.city.fuji.shizuoka.jp/kyouiku/c0403/fmervo000000aysq.html
※ 有償頒布・配布していない場合もあります
書名かな うとうがわいせきFちく
副書名
巻次
シリーズ名 富士市埋蔵文化財調査報告
シリーズ番号 71
編著者名
編集機関
富士市教育委員会
発行機関
富士市教育委員会
発行年月日 20210331
作成機関ID 22210
郵便番号 4178601
電話番号 0545552875
住所 静岡県富士市永田町1丁目100番地
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
タイトル 縄文時代・弥生時代の概略
英語タイトル
著者
志崎 江莉子 , SHIZAKI Eriko
ページ範囲 141 - 142
NAID
都道府県 静岡県
時代 縄文 弥生
文化財種別 史跡 考古資料 有形文化財
史跡・遺跡種別 集落
遺物(材質分類) 土器
学問種別 考古学
テーマ その他
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引用表記
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抄録(内容要約) 宇東川遺跡F地区の本発掘調査では、竪穴建物84棟、掘立柱建物2棟、溝1条、土坑20基、ピット144基を調査し、縄文時代から平安時代、中近世の遺物が出土した。縄文時代では、中期後半(曽利Ⅳ式期)の埋甕の可能性のある土坑のほか、加曽利EⅣ式、曽利Ⅳ式を主体とする縄文土器や同時期とみられる石器が出土した。また、市内では珍しい弥生時代中期後葉の土器片が出土した。
タイトル 古墳時代から平安時代の遺構・遺物と集落の性格
英語タイトル
著者
藤村 翔 , FUJIMURA Sho
ページ範囲 143 - 162
NAID
都道府県 静岡県
時代 古墳 飛鳥白鳳 奈良 平安 中世(細分不明) 近世(細分不明)
文化財種別 史跡 考古資料 有形文化財
史跡・遺跡種別 集落 官衙 古墳
遺物(材質分類) 石製品 土器 金属器
学問種別 考古学
テーマ 技法・技術 編年 資料集成 その他
他の電子リソース
引用表記
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抄録(内容要約) 宇東川遺跡F地区の本発掘調査では、竪穴建物84棟、掘立柱建物2棟、溝1条、土坑20基、ピット144基を調査し、縄文時代から平安時代、中近世の遺物が出土した。竪穴建物はすべて古墳時代中期後半から平安時代のものであり、5世紀後半の低地開発を経て、10世紀後半頃まで長期間・安定的に継続した集落の実態が明らかになった。建物規模は潤井川下流域の集落と比べると全体的に小さいが、奈良・平安時代には転用硯や石製腰帯具、墨書・刻書土器、鉄製紡錘車などが出土しており、浮島沼北西岸地域における、律令体制下の里(郷)の中心的集落の有力候補地として評価できる内容を誇っている。中近世には、松原川西岸一帯が墓地として利用されたようである。
所収遺跡
遺跡名 宇東川遺跡F地区
遺跡名かな うとうがわいせき
本内順位 1
遺跡所在地 静岡県富士市宇東川西町
所在地ふりがな しずおかけんふじしうとうがわにしまち
市町村コード 22210
遺跡番号 050
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 351010
東経(世界測地系)度分秒 1384212
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 35.169444 138.703333
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
19950206-19950224
19950222-19950323
19950414-19960328
調査面積(㎡)
266.10
1344.10
調査原因 公共事業に係る代替地確保のための宅地造成事業に先立つ本発掘調査
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
弥生
古墳
飛鳥白鳳
奈良
平安
中世(細分不明)
近世(細分不明)
主な遺構
竪穴建物
掘立柱建物
土坑
ピット
主な遺物
土器
陶磁器
石器
石製品
金属製品
特記事項 石製腰帯具、墨書土器、刻書土器、土師器甑、鉄製紡錘車
要約 富士市宇東川西町に所在する宇東川遺跡は、富士山南麓に広がる丘陵の末端部、松原川の河岸段丘面に立地する集落跡であり、本書で報告したF地区は、松原川に最も近接した、段丘下段に位置する。これまでの調査で縄文時代から中近世に至る多くの遺構や遺物が検出されており、水と土地に恵まれた当地だからこそ、市内でも有数の複合遺跡が形成されたものと考えられる。
F地区の本発掘調査では、竪穴建物84棟、掘立柱建物2棟、溝1条、土坑20基、ピット144基を調査し、縄文時代から平安時代、中近世の遺物が出土した。縄文時代では、中期後半(曽利Ⅳ式期)の埋甕の可能性のある土坑のほか、加曽利EⅣ式、曽利Ⅳ式を主体とする縄文土器や同時期とみられる石器が出土した。また、市内では珍しい弥生時代中期後葉の土器片が出土した。竪穴建物はすべて古墳時代中期後半から平安時代のものであり、5世紀後半の低地開発を経て、10世紀後半頃まで長期間・安定的に継続した集落の実態が明らかになった。建物規模は潤井川下流域の集落と比べると全体的に小さいが、奈良・平安時代には転用硯や石製腰帯具、墨書・刻書土器、鉄製紡錘車などが出土しており、浮島沼北西岸地域における、律令体制下の里(郷)の中心的集落の有力候補地として評価できる内容を誇っている。中近世には、松原川西岸一帯が墓地として利用されたようである。

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