伊豆・駿河・遠江における主要前期古墳データ
佐藤 祐樹
( sato yuki )
1990 年代後半以降、約20 年間において静岡県東部(伊豆・駿河)における前期古墳の調査が進み、それまで考えられてきた年代的位置づけに大きな変更を余儀なくされたものや、沼津市高尾山古墳の存在が明らかになるなど、大きな進展をみせている。それについては既に整理を試みたことがあるが(佐藤2018)、紙面の関係から図面などを提示することができなかった。
その後、平成30 年度から令和3 年度にかけて行った富士市浅間古墳における地中レーダー探査では、後方部主軸直交方向において、竪穴式石室もしくは、粘土槨の存在が明らかになるとともに、UAV レーザー測量により墳丘及び周辺地形の詳細な地形図が作成された。
本節では、静岡県内(伊豆・駿河・遠江)における同時期の古墳の基礎的な情報を整理し、浅間古墳を評価するうえでの基礎的な資料としたい。
その後、平成30 年度から令和3 年度にかけて行った富士市浅間古墳における地中レーダー探査では、後方部主軸直交方向において、竪穴式石室もしくは、粘土槨の存在が明らかになるとともに、UAV レーザー測量により墳丘及び周辺地形の詳細な地形図が作成された。
本節では、静岡県内(伊豆・駿河・遠江)における同時期の古墳の基礎的な情報を整理し、浅間古墳を評価するうえでの基礎的な資料としたい。