蛍光X線分析装置XGT-5000による基本データ収集 その1
堀木 真美子
本センターが刊行した、報告書掲載の放射性炭素年代測定データーから、特に遺構内出土遺物の内で、土器編年の対象となる資料に焦点を絞って整理することにした。古代・中世期を含めて検討すべき課題が多いが、試料の増加を踏まえると、編年研究のさらなる進展が望める。本川遺跡の遺構群とそこから得られた較正値から、継起的な遺構の変遷が読み取れる。それはまた、古墳時代前期後半期の西三河地域の土器様式(本川様式)の標識資料として位置づけられよう。