国久保古墳出土雁木玉の化学組成
金成 太郎
杉原 重夫
日本でも十数例しか報告されていない、貴重な雁木玉を分析し、結果を提示することができた。ただ、これまで提示されてきた分析結果は、測定箇所の具体的な提示が少ない。今回分析した雁木玉の部材や色調が単色なガラス玉では化学組成が比較的均一と考えられるので良いかもしれないが、色調が違う部分は化学成分により発色している可能性が高いため、より詳細な報告が必要である。最近の分析機器の進歩により、今回分析に使用した機器よりも微小領域に優れている機器もあり、今後は色単位など、より詳細な分析結果の比較・検討が可能であろう。
金成太郎,杉原重夫 2011「国久保古墳出土雁木玉の化学組成」 『平成13年度 富士市内遺跡・伝法国久保古墳』
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/article/127201
