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新北上川河口低地における歴史時代の津波堆積物の探索
Search for historical tsunami deposits in the coastal floodplain of the Kitakami River

菅原 大助 ( SUGAWARA Daisuke ) 大内 桜子 ( OUCHI Sakurako ) 石澤 尭史 ( ISHIZAWA Takashi ) 高清水 康博 ( TAKASHIMIZU Yasuhiro ) 卜部 厚志 ( URABE Atsushi )
日本海溝中部の津波履歴解明を目的として、石巻市北上町の新北上川左岸において地層調査を実施した。9地点で深さ4m程度までの掘削を行い、調査地域内で対比可能なイベント性の砂層EV1および粘土層EV2を検出した。採取試料は3-5世紀から現代にかけての放射性炭素年代を示し、EV1は1600年代以降、EV2はそれよりもやや古い時代に堆積したと推定された。年代測定の誤差を考慮すると、EV1は1793年寛政宮城県沖地震に対応するかもしれない。粒子・鉱物・微化石などの分析を実施し、EV2については洪水起源である可能性を示した。EV1は供給源が海浜か北上川の自然堤防のいずれかであることが分かり、今後の調査・分析により津波と洪水の区別を明確にする必要がある。
NAID :
都道府県 : 宮城県
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類) 自然物
学問種別 地質学
他の電子リソース :
総覧登録日 : 2024-09-22
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この論文は下の刊行物の 188 - 189 ページ に掲載されています。

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