愛知県の古代寺院における造営尺度の推定河
河嶋 優輝
古代寺院の造営尺度に関する研究は長い研究史を持ち、計量史学や建築学などとも関わりを持つが、
未だ完全には解き明かされておらず、唐尺、高麗尺、高麗尺7寸5分など様々な長さの単位が造営尺
度として取り上げられてきた。本稿は、古墳の墳丘企画尺度の推定に用いられる統計学的な手法を利用して愛知県下の古代寺院5ヶ寺6ヶ所の建物跡の造営尺度推定を試みたもので、結果、大部分の建物跡で唐尺の使用が推定されたが、高麗尺7寸5分を1単位としたと思われる建物跡も存在した。
未だ完全には解き明かされておらず、唐尺、高麗尺、高麗尺7寸5分など様々な長さの単位が造営尺
度として取り上げられてきた。本稿は、古墳の墳丘企画尺度の推定に用いられる統計学的な手法を利用して愛知県下の古代寺院5ヶ寺6ヶ所の建物跡の造営尺度推定を試みたもので、結果、大部分の建物跡で唐尺の使用が推定されたが、高麗尺7寸5分を1単位としたと思われる建物跡も存在した。