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Prefecture List > All Prefecture > 川尻遺跡

川尻遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/91739
DOI 2D code
2D Code download
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.91739
For Citation 喜界町教育委員会 2021 『喜界町埋蔵文化財発掘調査報告書17:川尻遺跡』喜界町教育委員会
喜界町教育委員会 2021 『川尻遺跡』喜界町埋蔵文化財発掘調査報告書17
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wikipedia 出典テンプレート : {{Cite book|和書|first=拓司|last=野﨑|first2=信之|last2=松原|first3=憲史|last3=安武|title=川尻遺跡|origdate=2021-02-23|date=2021-02-23|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/91739|location=鹿児島県大島郡喜界町湾1746|ncid=BC06484622|doi=10.24484/sitereports.91739|series=喜界町埋蔵文化財発掘調査報告書|volume=17}} 閉じる
File
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Title 川尻遺跡
Participation-organizations 喜界町 - 鹿児島県
Alternative かわじりいせき
Subtitle 畑地帯総合整備事業(担い手育成型)手久津久地区に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書
Volume
Series 喜界町埋蔵文化財発掘調査報告書
Series Number 17
Author
Editorial Organization
喜界町教育委員会
Publisher
喜界町教育委員会
Publish Date 20210223
Publisher ID 46529
ZIP CODE 8916292
TEL 0997553308
Aaddress 鹿児島県大島郡喜界町湾1746
Report Type Codes
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Site
Site Name 川尻遺跡
Site Name Transcription かわじりいせき
Order in book
Address 鹿児島県大島郡喜界町大字手久津久字川尻
Address Transcription かごしまけんおおしまぐんきかいちょうおおあざてくづくあざかわじり
City Code 46529
Site Number 37-135
North Latitude (JGD)
East Longitude (JGD)
North Latitude (WGS) 281729
East Longitude (WGS) 1295607
Dd X Y 28.291388 129.935277
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
20090610-20061130
20130403-20131217
20140402-20150529
Research Space
251
6834
7718
Research Causes 畑地帯総合整備事業(担い手育 成型)手久津久地区
OverView
Site Type
散布地
Main Age
縄文
古代(細分不明)
中世(細分不明)
近世(細分不明)
Main Features
不明土坑
土坑墓
ピット
Main Foundings
面縄西洞式土器
兼久式土器
貝製品
骨製品
開元通寶
Remark 縄文時代後期の不明土坑を検出。
兼久式土器期に骨・貝製品に多様な加工を施す資料が出土。
Abstract  川尻遺跡は,喜界島南西部に位置する標高約10 ~ 12m の海岸段丘下面に所在する。試掘・確認調査で出土した兼久式土器や貝製品から,これまで不明瞭であった喜界島の古墳~古代にかけての良好な遺構群があると想定された。
 平成24 年から始まった本調査はうだるようなシマの真夏の暑さや,日光を反射して電子レンジのような状態になる白砂とのたたかいでもあった。
 縄文時代の遺構は主に白砂層面で検出した。検出した土坑は直径3~4m 程あり,7m を超える大型の土坑も確認した。内部からは焼けた拳大のサンゴ礫・炭化物・灰が互層をなしており,床面からは炭化材を検出した。炭化材の一部は並べられているような状況で出土している。奄美群島内では同様の出土例がなく,構築目的も不明である。土坑内からは面縄西洞式土器や石皿・磨敲石などが出土しており,縄文時代後期の生活を考えるうえで注目される成果である。
 古代の遺物は奄美群島の在地土器である兼久式土器が多く出土した。兼久式土器は何百年もほぼ形状が変わらないが,時間の経過とともに文様が簡素化することなどがこれまでの研究で分かってきている。本遺跡の土器に目を向けると突帯のみで文様はほぼないことが判明した。また,土師器・須恵器と供伴することから本遺跡の資料は兼久式土器の最終段階に近い9~ 10 世紀頃と想定している。同時期の島内には城久遺跡群が営まれている(城久Ⅰ期)ことが判明しており,本遺跡のように標高10m 前後の低段丘面には在地系土器である兼久式を主体とする人々が,標高100m の台地の上には非在地系土器である土師器系土器を使用する人々がいたことが想定される。
 喜界島で兼久式土器と共に貝製品・骨製品・鉄製品が出土したことは,今後の兼久式土器期の研究に大きな影響を与える成果であるとともに,これまで行ってきた喜界島での調査状況を考えるうえでも重要な成果であるといえる。

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