令和元年度 遺跡整備・活用研究集会 (※開催延期)
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※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、予定しておりました3月23日(月)の令和元年度遺跡整備・活用研究集会を延期いたします。
参加を予定されていた皆様には申し訳ございませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。なお、既にいただきました参加申込はすべてキャンセルとさせていただきます。来年度の開催日程は決定次第あらためてHPに掲載いたしますので、参加を希望される場合はあらためて参加申込をいただけますよう、お願い申し上げます。
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【テーマ】
歴史的脈絡に因む遺跡の活用―儀式・行事の再現と地域間交流の再構築―
【開催趣旨】
現在、文化庁ではLiving History 推進事業を推進している。これは国指定・選定文化財を対象に、史料に基づいた歴史的な出来事の再現や往時の生活を体験する展示などのプログラムを開発し、文化財に新たな価値を付与し、日本文化の魅力向上とインバウンドの促進により地域活性化の好循環の創出を図るものである。各地の遺跡では復元整備などが進み、遺跡本来の景観や空間構成を取り戻してきているが、そこでの往時の人々の活動が再現されれば、当該遺跡の歴史上での意義や場所の意味がより一層理解されるようになるであろう。こうした動きについては先行事例がある。
史跡首里城跡では当時行われていた朝拝御規式や冊封儀式を継続的に再現している。特別史跡平城宮跡では平城遷都1300年記念行事の中で古代行事の再現が行われた。史跡斎宮跡や朝鮮通信使関係地では行列の再現等が行われている。史実、儀式の再現方法、現代的アレンジ部分、運営体制、儀式の再現における課題、史実をどのように伝えるか、観光との関係等について報告してもらい、現状と課題について共通認識を持ちたい。
また、儀式そのものの再現ではないが、戦国大名や近世大名らの宴会での献立の再現「歴食」も行われており、遺跡での儀式再現同様の方法論で行えるのか、まちづくりでの活かし方等も考えたい。
さらに、遺跡の本来的な性格に注目すると新たな活用の可能性が生まれてくるように思われる。平城宮跡では出土木簡に因んだ兵庫県養父市の地元の小学校から弊所への赤米献上隊があり、武蔵国分寺跡へは瓦の供給元の埼玉県鳩山町の瓦窯跡からの瓦運上隊があって、新たな地域間交流が生まれている。
遺跡本来の歴史的脈絡に因む遺跡の活用方法は、当時の意味を現代的に読み替えることによって遺跡の理解を助けるとともに地域のアイデンティティ形成にも寄与するものになり得るのではないだろうか。その糸口を探したい。
【日 時】
令和2年3月23日(月) 9:20-16:50
【開催場所】
奈良文化財研究所 平城宮跡資料館 講堂
【日 程】
9:00 《開場》
9:20~9:30 開会挨拶・趣旨説明
9:30~10:10 報告①「遺跡での儀式再現の現状・課題と地域間交流の事例について」
(奈良文化財研究所 内田 和伸)
10:10~10:50 報告②「特別史跡平城宮跡での古代行事再現」
(奈良市教育委員会 立石 堅志)
《休憩》
11:00~11:40 報告③「史跡首里城跡での正月の朝拝御規式等再現」
(沖縄美ら島財団総合研究センター琉球文化財研究室 幸喜 淳)
11:40~12:20 報告④「史跡大内氏遺跡での宴料理等「歴食」再現と地域づくり」
(食文化研究家 江後 迪子)
《昼食》
13:30~14:10 報告⑤「史跡斎宮跡での再現行事」
(三重県立斎宮歴史博物館 大川 勝宏)
14:10~14:50 報告⑥「朝鮮通信使の再現行事」
(対馬市文化交流自然共生課(元下関市立歴史博物館館長) 町田 一仁)
14:50~15:30 報告⑦「史跡武蔵国分寺跡への瓦運上隊」
(鳩山町教育委員会 手島 芙実子)
《休憩》
15:40~16:40 総合討議
16:40~ 閉会挨拶
※報告題目は仮題のものを含みます。
【参加申込】
本研究集会は、史跡等の整備・活用に携わっている地方公共団体職員・関係者、大学所属の研究者等を対象とします。(会場の都合上、先着100名程度まで受け付けます。)
参加申込書に必要事項をご記入の上、令和2年3月16日(月)までに、参加申込書の郵送または、Eメールにてお申し込みください。Eメールの場合は、参加申込書データをメールに添付するか、同等の内容をメール本文に記載してください。
◉開催案内 https://www.nabunken.go.jp/fukyu/2019/20200323_annai.pdf
◉参加申込書 https://www.nabunken.go.jp/fukyu/2019/20200323_sanka.docx
参加を予定されていた皆様には申し訳ございませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。なお、既にいただきました参加申込はすべてキャンセルとさせていただきます。来年度の開催日程は決定次第あらためてHPに掲載いたしますので、参加を希望される場合はあらためて参加申込をいただけますよう、お願い申し上げます。
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【テーマ】
歴史的脈絡に因む遺跡の活用―儀式・行事の再現と地域間交流の再構築―
【開催趣旨】
現在、文化庁ではLiving History 推進事業を推進している。これは国指定・選定文化財を対象に、史料に基づいた歴史的な出来事の再現や往時の生活を体験する展示などのプログラムを開発し、文化財に新たな価値を付与し、日本文化の魅力向上とインバウンドの促進により地域活性化の好循環の創出を図るものである。各地の遺跡では復元整備などが進み、遺跡本来の景観や空間構成を取り戻してきているが、そこでの往時の人々の活動が再現されれば、当該遺跡の歴史上での意義や場所の意味がより一層理解されるようになるであろう。こうした動きについては先行事例がある。
史跡首里城跡では当時行われていた朝拝御規式や冊封儀式を継続的に再現している。特別史跡平城宮跡では平城遷都1300年記念行事の中で古代行事の再現が行われた。史跡斎宮跡や朝鮮通信使関係地では行列の再現等が行われている。史実、儀式の再現方法、現代的アレンジ部分、運営体制、儀式の再現における課題、史実をどのように伝えるか、観光との関係等について報告してもらい、現状と課題について共通認識を持ちたい。
また、儀式そのものの再現ではないが、戦国大名や近世大名らの宴会での献立の再現「歴食」も行われており、遺跡での儀式再現同様の方法論で行えるのか、まちづくりでの活かし方等も考えたい。
さらに、遺跡の本来的な性格に注目すると新たな活用の可能性が生まれてくるように思われる。平城宮跡では出土木簡に因んだ兵庫県養父市の地元の小学校から弊所への赤米献上隊があり、武蔵国分寺跡へは瓦の供給元の埼玉県鳩山町の瓦窯跡からの瓦運上隊があって、新たな地域間交流が生まれている。
遺跡本来の歴史的脈絡に因む遺跡の活用方法は、当時の意味を現代的に読み替えることによって遺跡の理解を助けるとともに地域のアイデンティティ形成にも寄与するものになり得るのではないだろうか。その糸口を探したい。
【日 時】
令和2年3月23日(月) 9:20-16:50
【開催場所】
奈良文化財研究所 平城宮跡資料館 講堂
【日 程】
9:00 《開場》
9:20~9:30 開会挨拶・趣旨説明
9:30~10:10 報告①「遺跡での儀式再現の現状・課題と地域間交流の事例について」
(奈良文化財研究所 内田 和伸)
10:10~10:50 報告②「特別史跡平城宮跡での古代行事再現」
(奈良市教育委員会 立石 堅志)
《休憩》
11:00~11:40 報告③「史跡首里城跡での正月の朝拝御規式等再現」
(沖縄美ら島財団総合研究センター琉球文化財研究室 幸喜 淳)
11:40~12:20 報告④「史跡大内氏遺跡での宴料理等「歴食」再現と地域づくり」
(食文化研究家 江後 迪子)
《昼食》
13:30~14:10 報告⑤「史跡斎宮跡での再現行事」
(三重県立斎宮歴史博物館 大川 勝宏)
14:10~14:50 報告⑥「朝鮮通信使の再現行事」
(対馬市文化交流自然共生課(元下関市立歴史博物館館長) 町田 一仁)
14:50~15:30 報告⑦「史跡武蔵国分寺跡への瓦運上隊」
(鳩山町教育委員会 手島 芙実子)
《休憩》
15:40~16:40 総合討議
16:40~ 閉会挨拶
※報告題目は仮題のものを含みます。
【参加申込】
本研究集会は、史跡等の整備・活用に携わっている地方公共団体職員・関係者、大学所属の研究者等を対象とします。(会場の都合上、先着100名程度まで受け付けます。)
参加申込書に必要事項をご記入の上、令和2年3月16日(月)までに、参加申込書の郵送または、Eメールにてお申し込みください。Eメールの場合は、参加申込書データをメールに添付するか、同等の内容をメール本文に記載してください。
◉開催案内 https://www.nabunken.go.jp/fukyu/2019/20200323_annai.pdf
◉参加申込書 https://www.nabunken.go.jp/fukyu/2019/20200323_sanka.docx
主催独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所 文化遺産部 遺跡整備研究室
連絡先
独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所 文化遺産部 遺跡整備研究室〒630-8577 奈良市二条町2-9-1 TEL; 0742-30-6710
Eメール;isekiseibi_nabunken☆nich.go.jp (☆を@に変更してください)