シンポジウム「シリア内戦と文化遺産―世界遺産パルミラ遺跡の現状と復興に向けた国際支援―」
permalink : https://sitereports.nabunken.go.jp/event/23
【開催趣旨】
シリアでは、2011年3月に起きた大規模な民主化要求運動を契機に内戦状態に突入し、すでに5年の月日が経過している。シリア国内での死者は25万人を超え、480万人以上が難民となり国外へ逃れている。
シリア内戦下では、貴重な文化遺産も被災し、国際的に大きなニュースとして報道されている。とくに昨年8月から10月にかけて起きたIS(自称『イスラム国』)による世界遺産パルミラ遺跡の破壊は、日本国内でも大々的に報道され注目を集めた。パルミラ遺跡は、シルクロードの中継地として前1世紀から後3世紀にかけて栄えたオアシス都市の遺跡である。
パルミラ遺跡は、2015年5月からISに実効支配されていたが、2016年3月にシリア政府軍が奪還し、その後、ポーランド人研究者2名がシリア政府関係者に同行し、現地調査を実施している。彼らは、パルミラ遺跡とパルミラ博物館の被災状況を入念に記録したほか、被災した博物館の収蔵品に対し応急的な保存修復を行い、その後、ダマスカスまで緊急移送している。
今回のシンポジウムでは、現地で生々しい状況を目にしたこのポーランド人研究者ほか、国内外の専門家やユネスコ職員が一堂に会し、パルミラ遺跡を含む被災したシリアの文化遺産の復興に向けてどのような支援が効果的なのか、討議を行う。
【日 時】
2016年11月23日(水・祝) 13:00~17:40
入場無料
事前申し込み不要
【会 場】
東大寺 金鐘ホール
〒630-8208 奈良市水門町100番地
※施設内に駐車場はございません
近鉄奈良線「奈良駅」から市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分
【プログラム】
13:00-13:05 開会挨拶
西村 康(ユネスコ・アジア文化センター文化遺産保護協力事務所)
13:05-13:10 趣旨説明
森本 晋(奈良文化財研究所)
13:10-13:30 シリアにおける文化遺産の保護:現状と課題
山藤 正敏(奈良文化財研究所)
13:30-14:00 日本によるシリア調査の歴史
常木 晃(筑波大学)
14:00-14:30 パルミラ遺跡の調査から内戦終結後の取り組みを考える
西藤 清秀(奈良県立橿原考古学研究所)
14:30-14:45 休憩
14:45-15:15 パルミラ博物館レスキュー事業
ロバート・ズコウスキー(ポーランド科学アカデミー考古学民族学研究所)
15:15-15:45 パルミラ博物館所蔵の石彫を対象とした緊急保存修復2016
バルトシュ・マルコヴスキー(保存修復家)
15:45-16:15 最新技術とシリアの考古遺産
ホマーム・サード(ソルボンヌ大学)
16:15-16:45 紛争下における文化遺産の保護:ユネスコによる活動とプロジェクト、将来計画
ナーダ・アル=ハッサン(ユネスコ世界遺産センター)
16:45-17:00 休憩
17:00-17:30 パネル・ディスカッション
司会:西藤 清秀(奈良県立橿原考古学研究所)
17:30-17:40 閉会挨拶
※使用言語:日本語・英語(同時通訳付き)
*当シンポジウムは東京でも開催します。詳細はこちらをご覧ください。
http://www.tobunken.go.jp/~kokusen/jp/161120/161120.html
(東京文化財研究のHPです)
シリアでは、2011年3月に起きた大規模な民主化要求運動を契機に内戦状態に突入し、すでに5年の月日が経過している。シリア国内での死者は25万人を超え、480万人以上が難民となり国外へ逃れている。
シリア内戦下では、貴重な文化遺産も被災し、国際的に大きなニュースとして報道されている。とくに昨年8月から10月にかけて起きたIS(自称『イスラム国』)による世界遺産パルミラ遺跡の破壊は、日本国内でも大々的に報道され注目を集めた。パルミラ遺跡は、シルクロードの中継地として前1世紀から後3世紀にかけて栄えたオアシス都市の遺跡である。
パルミラ遺跡は、2015年5月からISに実効支配されていたが、2016年3月にシリア政府軍が奪還し、その後、ポーランド人研究者2名がシリア政府関係者に同行し、現地調査を実施している。彼らは、パルミラ遺跡とパルミラ博物館の被災状況を入念に記録したほか、被災した博物館の収蔵品に対し応急的な保存修復を行い、その後、ダマスカスまで緊急移送している。
今回のシンポジウムでは、現地で生々しい状況を目にしたこのポーランド人研究者ほか、国内外の専門家やユネスコ職員が一堂に会し、パルミラ遺跡を含む被災したシリアの文化遺産の復興に向けてどのような支援が効果的なのか、討議を行う。
【日 時】
2016年11月23日(水・祝) 13:00~17:40
入場無料
事前申し込み不要
【会 場】
東大寺 金鐘ホール
〒630-8208 奈良市水門町100番地
※施設内に駐車場はございません
近鉄奈良線「奈良駅」から市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分
【プログラム】
13:00-13:05 開会挨拶
西村 康(ユネスコ・アジア文化センター文化遺産保護協力事務所)
13:05-13:10 趣旨説明
森本 晋(奈良文化財研究所)
13:10-13:30 シリアにおける文化遺産の保護:現状と課題
山藤 正敏(奈良文化財研究所)
13:30-14:00 日本によるシリア調査の歴史
常木 晃(筑波大学)
14:00-14:30 パルミラ遺跡の調査から内戦終結後の取り組みを考える
西藤 清秀(奈良県立橿原考古学研究所)
14:30-14:45 休憩
14:45-15:15 パルミラ博物館レスキュー事業
ロバート・ズコウスキー(ポーランド科学アカデミー考古学民族学研究所)
15:15-15:45 パルミラ博物館所蔵の石彫を対象とした緊急保存修復2016
バルトシュ・マルコヴスキー(保存修復家)
15:45-16:15 最新技術とシリアの考古遺産
ホマーム・サード(ソルボンヌ大学)
16:15-16:45 紛争下における文化遺産の保護:ユネスコによる活動とプロジェクト、将来計画
ナーダ・アル=ハッサン(ユネスコ世界遺産センター)
16:45-17:00 休憩
17:00-17:30 パネル・ディスカッション
司会:西藤 清秀(奈良県立橿原考古学研究所)
17:30-17:40 閉会挨拶
※使用言語:日本語・英語(同時通訳付き)
*当シンポジウムは東京でも開催します。詳細はこちらをご覧ください。
http://www.tobunken.go.jp/~kokusen/jp/161120/161120.html
(東京文化財研究のHPです)
主催文化庁/東京文化財研究所/奈良文化財研究所/公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター文化遺産保護協力事務所
連絡先
東京文化財研究所 文化遺産国際協力センター 安倍 雅史TEL:03-3823-2427
E-mail:abe05★tobunken.go.jp (★を@に変更してご使用下さい)