平成30年度 遺跡整備・活用研究集会
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【テーマ】
「史跡等の保存活用計画-歴史の重層性と価値の多様性-」
本年、文化財保護法が改正され、今後各地方公共団体では文化財の保存活用に関する総合的な地域計画の立案が求められるとともに、記念物ではこれまで以上に観光や地域振興を意識した主体的かつ計画的な個別の史跡等保存活用計画が必要とされるようになる。
史跡等の保存活用計画策定については、『史跡等・重要文化的景観マネジメント支援事業報告書』(文化庁記念物課平成27年3月)において、盛り込むべき必要事項が明示され、新たに念頭におくべき視点も示されている。ただし、実際に具体的な策定にあたると議論すべき様々な課題が現れる。例えば、本質的価値の特定では「調査研究の進展や時間の経過に伴う進化する価値評価の視点」から見ると本質的価値を示す要素へ移行するものはあるのか。また、機能は変わっても利用が継続してきた近世城跡などの遺跡では、歴史の重層性や公園としての価値をどのように捉えるか。さらに、保存・活用の方針の決定では、機能が継続している社寺など史跡以外の利用価値をもつ史跡ではどのように機能を維持し、文化財としての保存と活用を図るのか等々。
そこで、今回の研究集会では、基調報告として文化庁記念物課の山下信一郎主任調査官に史跡の保存活用計画について報告を頂くとともに、近年、保存活用計画あるいは保存管理計画を策定した史跡等の中から、「歴史の重層性」と「価値の多様性」に着目して、公園としての機能を有する事例、機能が継続している寺院や施設、名勝という別の価値づけも伴う事例を選び、事例報告を依頼した。これらの先行事例において問題となったこと、課題の解決方法などを共有したい。
【日 時】
平成30年12月21日(金) 9:30~17:00
【場 所】
奈良文化財研究所 平城宮跡資料館 講堂(奈良市)
【日 程】
9:00 《 開 場 》
9:30~ 9:40 挨拶・案内
9:40~ 9:50 趣旨説明・保存活用計画の策定状況 事務局
9:50~10:50 基調報告「史跡の保存活用計画について」
山下 信一郎(文化庁)
《 休 憩 》
11:00~11:40 報告①「特別史跡大坂城跡保存管理計画」(大阪市 佐藤 隆)
11:40~12:20 報告②「史跡高岡城跡保存活用計画」(高岡市 田上 和彦)
《 昼 食 》
13:30~14:10 報告③「史跡慈恩寺旧境内保存活用計画」(寒河江市 大宮 富善)
14:10~14:50 報告④「史跡狭山池保存活用計画」(大阪狭山市 平野 淳)
14:50~15:30 報告⑤「名勝法華寺庭園保存活用計画」(奈良文化財研究所 高橋 知奈津)
《 休 憩 》
15:45~16:50 質疑・総合討議
16:50~ 閉会挨拶
※報告題目はいずれも仮のものです。また、報告順序は変更になる場合があります。
【参加申込】
本研究集会は、史跡等の整備・活用に携わっている地方公共団体職員・関係者、大学所属の研究者等を対象とします。(会場の都合上、先着100名程度まで受け付けます。)
参加申込書に必要事項をご記入の上、平成30年12月7日までに、参加申込書の郵送または、Eメールにてお申し込みください。Eメールの場合は、参加申込書データをメールに添付するか、 同等の内容をメール本文に記載してください。同様のご案内・参加申込書のデータは、下記の奈良文化財研究所のホームページに掲載しています。ご利用ください。
https://www.nabunken.go.jp/
「史跡等の保存活用計画-歴史の重層性と価値の多様性-」
本年、文化財保護法が改正され、今後各地方公共団体では文化財の保存活用に関する総合的な地域計画の立案が求められるとともに、記念物ではこれまで以上に観光や地域振興を意識した主体的かつ計画的な個別の史跡等保存活用計画が必要とされるようになる。
史跡等の保存活用計画策定については、『史跡等・重要文化的景観マネジメント支援事業報告書』(文化庁記念物課平成27年3月)において、盛り込むべき必要事項が明示され、新たに念頭におくべき視点も示されている。ただし、実際に具体的な策定にあたると議論すべき様々な課題が現れる。例えば、本質的価値の特定では「調査研究の進展や時間の経過に伴う進化する価値評価の視点」から見ると本質的価値を示す要素へ移行するものはあるのか。また、機能は変わっても利用が継続してきた近世城跡などの遺跡では、歴史の重層性や公園としての価値をどのように捉えるか。さらに、保存・活用の方針の決定では、機能が継続している社寺など史跡以外の利用価値をもつ史跡ではどのように機能を維持し、文化財としての保存と活用を図るのか等々。
そこで、今回の研究集会では、基調報告として文化庁記念物課の山下信一郎主任調査官に史跡の保存活用計画について報告を頂くとともに、近年、保存活用計画あるいは保存管理計画を策定した史跡等の中から、「歴史の重層性」と「価値の多様性」に着目して、公園としての機能を有する事例、機能が継続している寺院や施設、名勝という別の価値づけも伴う事例を選び、事例報告を依頼した。これらの先行事例において問題となったこと、課題の解決方法などを共有したい。
【日 時】
平成30年12月21日(金) 9:30~17:00
【場 所】
奈良文化財研究所 平城宮跡資料館 講堂(奈良市)
【日 程】
9:00 《 開 場 》
9:30~ 9:40 挨拶・案内
9:40~ 9:50 趣旨説明・保存活用計画の策定状況 事務局
9:50~10:50 基調報告「史跡の保存活用計画について」
山下 信一郎(文化庁)
《 休 憩 》
11:00~11:40 報告①「特別史跡大坂城跡保存管理計画」(大阪市 佐藤 隆)
11:40~12:20 報告②「史跡高岡城跡保存活用計画」(高岡市 田上 和彦)
《 昼 食 》
13:30~14:10 報告③「史跡慈恩寺旧境内保存活用計画」(寒河江市 大宮 富善)
14:10~14:50 報告④「史跡狭山池保存活用計画」(大阪狭山市 平野 淳)
14:50~15:30 報告⑤「名勝法華寺庭園保存活用計画」(奈良文化財研究所 高橋 知奈津)
《 休 憩 》
15:45~16:50 質疑・総合討議
16:50~ 閉会挨拶
※報告題目はいずれも仮のものです。また、報告順序は変更になる場合があります。
【参加申込】
本研究集会は、史跡等の整備・活用に携わっている地方公共団体職員・関係者、大学所属の研究者等を対象とします。(会場の都合上、先着100名程度まで受け付けます。)
参加申込書に必要事項をご記入の上、平成30年12月7日までに、参加申込書の郵送または、Eメールにてお申し込みください。Eメールの場合は、参加申込書データをメールに添付するか、 同等の内容をメール本文に記載してください。同様のご案内・参加申込書のデータは、下記の奈良文化財研究所のホームページに掲載しています。ご利用ください。
https://www.nabunken.go.jp/
主催独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所 文化遺産部 遺跡整備研究室
連絡先
独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所 文化遺産部 遺跡整備研究室〒630-8577 奈良市二条町2-9-1 (9月上旬に引っ越し)TEL; 0742-30-6710
Eメール; isekiseibi@nabunken.go.jp