The philosophy of cultural resource preservation and restoration as seen in Tsūron kōkogaku: The excavations of Rome and Pompeii as seen by HAMADA Kōsaku
研究ノート 『通論考古学』にみる文化財の保存・修復の思考―浜田耕作が見たローマとポンペイの発掘現場―

SUGIYAMA Cohe ( 杉山 浩平 )
浜田耕作の名著『通論考古学』は,考古学研究の黎明期に方法論を普及させることに貢献した。この本の記載のなかでは,各種研究の方法以外にも遺跡・遺構・遺物の保存と修復という分野についても記されていることはあまり知られていない。浜田の欧州への留学は考古学の方法論を学ぶためであったが,浜田はローマとポンペイの発掘現場を訪れ,当時のイタリアにおいて保存と修復にも力点を置いた遺跡発掘の方針転換を目の当たりにした。日本国内では文化財の保護の制度が当時十分に確立していたとは言えない。ローマ・ポンペイという西洋古典考古学の最前線に触れることができた浜田は遺跡・遺構・遺物の保存と修復の必要性をいち早く認識し『通論考古学』を通じて唱えることになった。
杉山浩平 2024「研究ノート 『通論考古学』にみる文化財の保存・修復の思考―浜田耕作が見たローマとポンペイの発掘現場―」 『考古学研究』 https://sitereports.nabunken.go.jp/en/article/127648
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史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別 考古学
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Created Date : 2025-08-11
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この論文は下の刊行物の 76 - 89 ページ に掲載されています。

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