沼田城跡出土瓦の年代観と特徴

Kaneko Satoshi ( 金子智 )

　沼田城跡から出土した瓦は、沼田城が真田氏により近世城郭として整備される16世紀末から、破城される天和2年（1682）までの間に使用されたものと考えられる。初期（17世紀初頭から前葉）の瓦は、関東の諸城郭においても最古級のものと位置付けられるが、制作は雑で斉一性に乏しく、複数の制作集団が存在した可能性がある。金箔瓦の存在や、洗練された文様が見られる点などに中央の瓦の影響がうかがわれる。時期は、真田家が伏見城普請に動員されたとされる文禄期よりも後、慶長初年と考えられる。これらの瓦は特徴的な胎土や雑な制作から在地産と考えられるが、范が他地域から持ち込まれている可能性もある。後期（17世紀中葉から後葉）の瓦は、文様や調整の斉一性が高い。

permalink : https://sitereports.nabunken.go.jp/en/article/127070

DOI : http://doi.org/10.24484/sitereports.143370-127070

金子智 2025「沼田城跡出土瓦の年代観と特徴」『沼田城跡　調査総括報告書』 https://sitereports.nabunken.go.jp/en/article/127070

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NAID :

Prefecture : Gumma Prefecture

Age 戦国安土桃山江戸

文化財種別 考古資料埋蔵文化財

史跡・遺跡種別 城館

遺物（材質分類） 土製品（瓦含む）

学問種別 考古学

テーマ 技法・技術編年年代特定

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Created Date : 2025-07-11

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沼田城跡出土瓦の年代観と特徴

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この論文は下の刊行物の 233 - 252 ページに掲載されています。

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