沼津における古代の遺跡様相

令和4年度　沼津市・富士市連携埋蔵文化財活用講演会『狩野川・富士川が作り出した古代社会　～沼津・富士の原風景を考える～』に係わる資料集。
沼津市域において、古代では官衙推定遺跡（上ノ段遺跡）や寺院（日吉廃寺跡）などの政治・経済・文化の中心となる遺跡が狩野川右岸に設けられ、この一帯の周辺部に集落遺跡が分布する遺跡様相を呈する。これは現在の沼津の街の様相につながっている。狩野川の河口部付近という地理的要因がその後の街・地域の発展に密接に結びついており、まさに「川」と沼津の密接な関係を示す良好な一事例といえる。