西平1号墳出土刀剣類の評価とその所有者像
KIM Woodae
( 金 宇大 )
西平第1号墳(静岡県富士市)出土の刀剣類(方頭大刀・蕨手刀)を詳細に検討し、特に蕨手刀の製作主体について考察。その製作地には、畿内中央の工人集団と、上信地域で蕨手刀の製作に従事した畿内系大刀工人の二つの可能性があるが、いずれにせよ、蕨手刀は畿内中央との関係の下で入手されたものであることを指摘。腰帯具の分析からもすでに指摘されているとおり、西平第1号墳の被葬者が畿内中央との関係を強く有した人物であったことを副葬された蕨手刀からも追認し得る可能性に論及。
金宇大 2024「西平1号墳出土刀剣類の評価とその所有者像」 『富士市内遺跡発掘調査報告書』富士市埋蔵文化財調査報告
https://sitereports.nabunken.go.jp/en/article/126850
Page view : 117
File download : 41
File download : 41
