三好長慶による飯盛城における家臣統制 ~地歴考古学部の資料から~
宇治田 健祐
佐々井 右京
曽根 憩
那須 大輔
原 慈生
三村 皐月
76期54班の研究を引き継ぎ飯盛城から発掘された遺物の洗浄・注記・接合と並行して文献調査を行うことによって、織田信長に先駆ける天下人である三好長慶が居城していた飯盛城の曲輪の機能を解明しようとした。その結果飯盛城は城主の三好長慶が山頂に住み、家臣をその周囲に住ませることで高低差を利用して社会的身分を家臣に示す構造、いわゆる近世城郭的な構造を取っており、近世城郭の萌芽が確認できる最初の城郭ではないかと考察した。