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中条遺跡発掘調査報告書

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/90262
For Citation 刈谷市 2018 『中条遺跡発掘調査報告書』刈谷市
刈谷市 2018 『中条遺跡発掘調査報告書』
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File
Title 中条遺跡発掘調査報告書
Participation-organizations 刈谷市 - 愛知県
Store Page https://www.city.kariya.lg.jp/kankobunka/rekishibunka/kankoubutu/kankobutsu.html
※ 有償頒布・配布していない場合もあります
Alternative なかじょういせきはっくつちょうさほうこくしょ
Subtitle
Volume 3: 平成11年度調査
Series
Series Number
Author
Editorial Organization
刈谷市
Publisher
刈谷市
Publish Date 20180331
Publisher ID 232106
ZIP CODE 4488501
TEL 0566621037
Aaddress 愛知県刈谷市東陽町1丁目1番地
Report Type Codes
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Site
Site Name 中条遺跡(平成11年度)
Site Name Transcription なかじょういせき
Order in book
Address 愛知県刈谷市重原本町5丁目地内
Address Transcription あいちけんかりやししげはらほんまちごちょうめちない
City Code 232106
Site Number 530066
North Latitude (JGD)
East Longitude (JGD)
North Latitude (WGS) 345934.5
East Longitude (WGS) 1370120.5
Dd X Y 34.992916 137.022361
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
19990401-20000331
Research Space
6100
Research Causes 土地区画整理事業計画
OverView
Site Type
散布地
Main Age
旧石器
Main Features
Main Foundings
ナイフ形石器
Remark 遺跡名かな:なかじょういせき へいせい11ねんど
Site Type
集落
貝塚
Main Age
縄文
Main Features
貝塚(後期中葉)
竪穴建物4
土坑
ピット
Main Foundings
縄文土器
土偶
石鏃
磨石
石棒
Remark 縄文後期中葉の貝塚を全面発掘調査。
東日本系の山形土偶が1点出土。
Site Type
集落
Main Age
飛鳥白鳳
奈良
平安
Main Features
竪穴建物47
掘立柱建物24
土坑
ピット
Main Foundings
須恵器
土師器
製塩土器
灰釉陶器
Remark 古代の竪穴建物・掘立柱建物群を多数検出。
Site Type
集落
城館
Main Age
鎌倉
Main Features
井戸
土坑墓
土坑
ピット
Main Foundings
山茶碗
常滑甕
Remark 鎌倉時代の小児土坑墓を1基検出。
Site Type
集落
城館
Main Age
室町
Main Features
土坑
ピット
Main Foundings
中世土師器
古瀬戸
磁器
Remark
Abstract  中条遺跡は市域を西流する猿渡川右岸の台地上に立地し、古代末に成立した「重原荘」の中心域に推定されている。平成11年度調査区は遺跡の北西部にあたる台地北側の区域約6,100㎡で、縄文時代後期中葉の貝塚を全面発掘調査するとともに、貝塚周辺からは古代から中世の遺構・遺物も多数検出された。
 原始では、縄文時代後期中葉の貝層から八王子式土器が主体的に出土し、石鏃や磨石等の石器、石棒、骨角器や貝製品も出土した。出土した土偶の中には東日本系の「山形土偶」があり注目された。
 古代では、古墳時代後期から奈良時代の竪穴建物や掘立柱建物が多数検出された。7世紀代の竪穴建物は調査区の北東部と南東部に分布が分かれ、続く8世紀代の竪穴建物は南東部にそのほとんどが分布していた。また、8世紀代の倉庫と思われる総柱建物は、竪穴建物の北西に群をなしていた。須恵器や土師器とともに製塩土器が多く出土した他、円面硯や刀子等の古代官人に関わる遺物も出土した。
 中世では、調査区北東部で鎌倉時代の比較的大きな溝による区画が確認されたが、乳児の土坑墓や井戸が検出された調査区中央部での屋敷地の区画は不明瞭であった。平成9・10年度に台地南側で実施した調査よりも古い山茶碗類(尾張型第4型式)がまとまって出土し、中世集落の形成時期がやや遡る可能性が高まった。室町時代では、調査区南西部を中心に、基軸となる直線的な溝とそれに並行する小規模な溝による長方形の区画が確認された。遺物が少なく、建物遺構も確認できなかったが、中世居館としての様相を示していると思われる。

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