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黒石市高館遺跡発掘調査報告書

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/61971
For Citation 青森県教育委員会 1978 『青森県埋蔵文化財調査報告書40:黒石市高館遺跡発掘調査報告書』青森県教育委員会
青森県教育委員会 1978 『黒石市高館遺跡発掘調査報告書』青森県埋蔵文化財調査報告書40
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File
Title 黒石市高館遺跡発掘調査報告書
Participation-organizations 青森県埋蔵文化財調査センター - 青森県
Alternative くろいししたかだていせきはっくつちょうさほうこくしょ
Subtitle 東北縦貫自動車道関係埋蔵文化財発掘調査
Volume 昭和52年度
Series 青森県埋蔵文化財調査報告書
Series Number 40
Author
Editorial Organization
青森県教育委員会
Publisher
青森県教育委員会
Publish Date 19780331
Publisher ID 022012
ZIP CODE 0308540
TEL 0177221111
Aaddress 青森市新町二丁目3 番1 号
Report Type Codes
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
現遺跡名:高館(1)遺跡
Articles
Site
Site Name 高館遺跡
Site Name Transcription たかだていせき
Order in book
Address 黒石市大字高館字丁高原
Address Transcription くろいししおおあざたかだてあざていたかはら
City Code 02204
Site Number 204002
North Latitude (JGD)
East Longitude (JGD)
North Latitude (WGS) 404040.9
East Longitude (WGS) 1403725.9
Dd X Y 40.678027 140.623861
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
19760415-19760931
Research Space
8700
Research Causes 道路建設事業に伴う記録保存調査
OverView
Site Type
不明
Main Age
縄文
Main Features
土壙 2
Main Foundings
土器(早期~後期)
石器
Remark 時期不明の土壙のなかに、当該時期に構築された遺構がある可能性もある。
北緯(世界測地系)40度°4分0′43.5″秒 東経(世界測地系)140度°3分7′25.0″秒
Site Type
散布地
Main Age
弥生
Main Features
Main Foundings
土器
Remark 時期不明の土壙のなかに、当該時期に構築された遺構がある可能性もある。
Site Type
散布地
Main Age
Main Features
Main Foundings
土器
Remark 時期不明の土壙のなかに、当該時期に構築された遺構がある可能性もある。
Site Type
集落
Main Age
古代(細分不明)
Main Features
住居跡・工房跡 116
土壙 66
溝状遺構 約25
Main Foundings
土師器
須恵器
羽釜
白磁
鉄製品
銅製品
砥石
羽口
鉄滓
木製品
かご状竹製品
縒りの弱い糸の束
わら製とみられる敷物
御飯
種実
Remark ・竪穴建物のうち、18件は焼失家屋である。
・鉄製品は刀子、小刀、雁股鏃、鈴、紡錘車、釘、鍬先、鎌、斧、二本爪鍬、錐などである。
・木製品は木製容器、曲物容器、こしき(せいろ)状曲物容器、ひょうたん?、農具の柄状のもの、釣鈎状のもの、蓆編み具のおもり、篦状のもの、紡績具の一部らしいもの、櫛などである。
・御飯は木椀入り3 ~ 4 点、曲物容器付着1 ~ 3 点が出土した。
・鍬先と穂摘具が同一住居跡から出土した。
Site Type
不明
Main Age
不明
Main Features
土壙 19
Main Foundings
Remark
Abstract  高館遺跡は、高館川の左岸で西に津軽平野を見る非常に眺望の良い場所に位置している。
 縄文時代の土器及び石器、弥生時代の土器、擦文土器が散見される。
 歴史時代では、発掘調査区域外である館主体部分の表面採集土師器と発掘調査区域から出土したものが同様であること、近接する場所に製鉄遺構があることなどから、本遺跡の性格は岩木山麓の大館森山遺跡と類似するものと思われる。これは、保塞的な機能を持つ集落という性格づけが考えられる。
 そして調査の結果は、次のように要約できよう。
(1)多数を占める遺構は柱列を持つ住居跡であり、幾度かの切り合いがみられる。
(2)柱列を持つ住居跡と、壁下周溝を持つ住居跡では時間的な差を有する。即ち、柱列を持つ住居跡が壁下周溝を持つ住居跡よりも新しい。
(3)壁下周溝を持つ住居跡から、須恵器の出土は非常に少ない。坏形土師器は、外面に強いろくろ調整を施した痕跡があり、小型甕には、ろくろ使用で糸切底を有するものである。
(4)柱列を持つ住居跡は、羽釜や土師器(把手付も含む)、多量の炭化穀物、飯状炭化物、木器、鉄製農具及び日常用具等を出土している。
(5)柱列を持つ住居跡のかまどは、西壁及び東壁に構築され煙道が極めて短かいものである。
(6)柱列を持ちかまどを有する住居跡から舶来の白磁片が出土したが年代は12世紀に推定された。

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