栗橋宿跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/143186
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.143186
引用表記 公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団 2024 『埼玉県埋蔵文化財調査事業団報告書482 :栗橋宿跡』公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団
公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団 2024 『栗橋宿跡』埼玉県埋蔵文化財調査事業団報告書482
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Title 栗橋宿跡
Participation-organizations (公財)埼玉県埋蔵文化財調査事業団 - 埼玉県
Alternative くりはししゅくあと
Subtitle 首都圏氾濫区域堤防強化対策における埋蔵文化財発掘調査報告
Volume
Series 埼玉県埋蔵文化財調査事業団報告書
Series Number 482
Author
Editorial Organization
公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団
Publisher
公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団
Publish Date 20240319
Publisher ID
ZIP CODE 3690108
TEL 0493393955
Aaddress  埼玉県熊谷市船木台4丁目4番地1
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
考古資料-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
所収論文
Site
Site Name 栗橋宿跡
Site Name Transcription くりはししゅくあと
Order in book
Address 埼玉県久喜市栗橋中央二丁目3491-2他
Address Transcription さいたまけんくきしくりはしちゅうおうにちょうめ3491-2ほか
City Code 112321
Site Number 011
North Latitude (JGD)
East Longitude (JGD)
North Latitude (WGS) 360823
East Longitude (WGS) 1394213
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 36.139722 139.703611
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
20171001-20190331
Research Space
2168.40
Research Causes 堤防強化
OverView
Site Type
その他
Main Age
江戸
Main Features
土壙
ピット
埋設桶
溝跡
焼土遺構
Main Foundings
陶磁器
土製玩具
土製人形
木製品
金属製品
石製品
硝子製品
骨製品
海藻製品
Remark 近世町屋跡の調査
18 世紀後半から19 世紀後半にいたる約100 年に及ぶ陶磁器などの遺物の変遷が明らかになったこと。また、宿場ウラの土地利用、地割による土地の区分けなどの実態を明らかにすることができた。
Abstract  栗橋宿跡は、利根川右岸に立地する日光道中7番目の宿駅「栗橋宿」を中心に形成された宿場跡である。遺跡は日光道中の東西に短冊形に延びる町屋の集合を以って形成されている。本報告書に収録した第9地点は、宿場のほぼ中央にあたり、日光道中から東に分岐して土手側の鍛冶町、船戸町へと通じる「往来道」を含む範囲である。発掘調査は2面に分けて段階的に実施した。このうち、19 世紀前葉以降を中心とする第一面調査の大半は既刊の第474 集で報告し、本書では、主に18 世紀後葉から19 世紀前葉を中心とする第二面の調査成果を主に収録した。
 調査の結果、第一面では現代の町割りに重なる地境溝および区画内に収まる建物遺構、土壙群等を検出した。第二面では、明確な土地区分を示す遺構は検出されなかったが、街道の軸線に沿った方形土壙が多数検出された。また、道路跡、井戸跡・溝跡の一部は第一面・第二面にまたがる遺構であることが確認された。
 第二面の検出遺構は土壙が主体であった。その多くは、生活上の不要物、また火災、洪水などの災害に伴う塵芥廃棄の土壙であった。このうち方形・長方形の平面プランを有する土壙の多くは、災害時の片付け土壙であったと考えられ、街道の軸線に平行あるいは直交する軸線をもって掘られている。遺構からは陶磁器をはじめ、多種多様の木製品、金属製品などの生活材に加え、瓦、葺き屋根材、壁土や板材などの建材も多く出土した。
 その他、特筆すべき遺構として、水害の痕跡を示す遺構が検出された。第414 号土壙は、調査区の西から東に向けて広がる不整形の浅い土壙として検出したが、遺物の出土状況と堆積土の観察から、街道側から土手側に向けて、破損した家屋の部材や生活材を巻き込んで土砂混じりの土砂が流入した痕跡であると推察された。 

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