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盛岡市内の古代竪穴建物跡における「カマド納め」について

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/131002
DOI 2D code
2D Code download
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.131002
For Citation 盛岡市遺跡の学び館 2023 『盛岡市遺跡の学び館学芸レポート6:盛岡市内の古代竪穴建物跡における「カマド納め」について』盛岡市遺跡の学び館
盛岡市遺跡の学び館 2023 『盛岡市内の古代竪穴建物跡における「カマド納め」について』盛岡市遺跡の学び館学芸レポート6
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File
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Title 盛岡市内の古代竪穴建物跡における「カマド納め」について
Participation-organizations 盛岡市遺跡の学び館 - 岩手県
Alternative もりおかしないのこだいたてあなたてものあとにおける「かまどおさめ」について
Subtitle
Volume
Series 盛岡市遺跡の学び館学芸レポート
Series Number 6
Author
Editorial Organization
盛岡市遺跡の学び館
Publisher
盛岡市遺跡の学び館
Publish Date 20230407
Publisher ID 032018
ZIP CODE 0200866
TEL 0196356600
Aaddress 岩手県盛岡市本宮字荒屋13番地1
Report Type Codes
document
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されていない(発掘調査報告書総目録の掲載対象外)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Japanease Title 盛岡市内の古代竪穴建物跡における「カマド納め」について
English Title About the ritual of abolishing the "Kamado (kitchen range)" in an ancient pit building site in Morioka City
Author
今野 公顕 , KONNO Tadaaki
Pages 1 - 73
NAID
Prefecture Iwate Prefecture
Age 古代(細分不明)
文化財種別 考古資料
史跡・遺跡種別 集落 祭祀
遺物(材質分類) 土器 土製品(瓦含む)
学問種別 考古学 文献史学 民俗学
テーマ 資料集成
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Abstract 盛岡市内の古代の竪穴建物跡におけるカマド納め(カマド廃絶儀礼)事例を集成したところ、9 世紀半ば以降から10 世紀にかけてみられる。全ての竪穴建物跡から見つかっているわけではないことは、カマドを使っていた人達の信仰の違い、社会的地位、出自など、どの要因によるのかも不明としか言えない。荒屋遺跡の小型手捏ね土器を煙道に納める事例がカマド納めの痕跡であれば、今のところ盛岡市域でもっとも古い事例と言える。また、荒屋遺跡の不明土製品や二又遺跡の洋梨形土製品が土馬の部品の可能性も加味し、その実施者の出自もしくは宗教的な影響は関東地方と関係があることが指摘できる。
 カマド納めが出現する9世紀前葉から10 世紀代は、斯波郡建郡後の胆沢城一城体制下における律令体制の変化にともない、地域有力者層の勃興と社会の安定化によって、多賀城方面から北上してきた宗教者達などが、各集落に伝えた可能性が考えられる。拠点集落には国家的祭祀や仏教儀式などが伝わり、関東系の民間祭祀の一文字ないし数文字の吉祥句などを記す墨書土器を使うことなどと一緒にカマド納めが一般集落へ流入し拡散した可能性がある。カマドに対する信仰は、貴族の日記などに見られるような都の竈神信仰と、古墳時代以降の在地の信仰があったが、庶民層においては在地信仰と融合した信仰の形に発展したものと推察できる。
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