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地中レーダー探査と発掘調査検出遺構の比較検討 -都城市山之口町上平遺跡の事例から-

東  憲章 𠮷行 真人
 地中レーダー(Ground Penetrating Radar)は、非破壊的かつ物理的に地中の状況を把握するための手段の一つである。日本においては、1980年代以降に電気や磁気を利用する手法とともに遺跡探査に応用されるようになった。宮崎県においては1990年代から、特別史跡西都原古墳群をはじめとする県内の遺跡、特に古墳群や地下式横穴墓群でその有効性の検証が行われてきた。地上に顕著な構造を持たず、地中に穿った空洞に死者を埋葬する地下式横穴墓は、南九州に特徴的な古墳時代の墓制であり、偶然の陥没による発見よりも前にその存在を把握することは、最も重要な地域的課題の一つであった。
 近年では探査機材や解析ソフトウエアの改良に加え、データ収集や解析の経験や実績の蓄積もあり、高い精度で遺跡の状況を捉えるなど大きな成果を上げている。
 本稿は、縄文時代早期の集石遺構や炉穴(連穴土坑)などの存在が予想された都城市山之口町所在の上平遺跡における地中レーダー探査と、その後に実施された発掘調査の成果を比較し、その精度の検証と今後の課題を明確にし、地中レーダー探査の遺跡発掘調査への更なる活用を図ることを目的とする。
NAID :
Prefecture : Miyazaki Prefecture
文化財種別 史跡
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別 考古学
テーマ 調査技術
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Created Date : 2022-03-11
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この論文は下の刊行物の 35 - 42 ページ に掲載されています。

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