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考古学の成果を教材化するにあたって-考古学と「問題生徒」-

SAITOU Hiroshi ( 斎藤 弘 )
 現在、深刻化する教育問題に対して、早急な改革の必要性が国民的規模で論じられている。一方成熟期を迎えている日本考古学は、膨大な蓄積を教育現場にどのように還元するかについて、近年高い関心を持つようになった。この方法論の研究も大きな課題であろう。また考古学研究者や文化財担当者も、教育現場の問題点を認識する必要があるだろう。
 本稿では、現状の教育問題について筆者なりに総括した上で、これまでの学校教育での考古学の扱われ方、考古学に内在する可能性について論じるつもりである。考古学には、個人の体験に根ざすところの判断や、個別事象の説明を大切にするという性質がある。このことは誰もが参加できるという開放性に通じている。一方では生活文化史上の根本問題への遡上という可能性をもっている。問題点を見いだしてこれを解決していこうという学習活動のプログラムが模索されている現状で、考古学は大きな役割を果たすことができるだろう。いささか抽象的ではあるが、考古学の成果及びその考え方と教育の今後の方向性の係わりについて、本稿が多少でも示唆するところがあれば幸いである。
NAID :
Prefecture : Tochigi Prefecture
Age 不明
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別 その他
テーマ 活用手法
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Created Date : 2021-11-26
wikipedia 出典テンプレート : {{Citation ... 開く
wikipedia 出典テンプレート : {{Citation|first=弘|last=斎藤|contribution=考古学の成果を教材化するにあたって-考古学と「問題生徒」-|title=研究紀要|date=2001-03-29|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/105416|location=栃木県下都賀郡国分寺町大字国分乙474|ncid=AA11680423|doi=10.24484/sitereports.105416|volume=9}} 閉じる
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Keywords and Feature Word

この論文は下の刊行物の 327 - 335 ページ に掲載されています。

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