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東京都文京区 西片二丁目遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/72669
For Citation 文京区教育委員会 2020 『B-167:東京都文京区 西片二丁目遺跡』文京区
文京区教育委員会 2020 『東京都文京区 西片二丁目遺跡』B-167
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File
Title 東京都文京区 西片二丁目遺跡
Participation-organizations 文京区 - 東京都
Alternative とうきょうとぶんきょうく にしかたにちょうめいせき
Subtitle 文京区立誠之小学校建替え事業に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書
Volume
Series
Series Number B-167
Author
Editorial Organization
文京区教育委員会
Publisher
文京区
Publish Date 20200228
Publisher ID 13105
ZIP CODE 112-8555
TEL 03-3812-7111
Aaddress 東京都文京区春日1-16-21
Report Type Codes
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Site
Site Name 西片二丁目遺跡
Site Name Transcription にしかたにちょうめいせき
Order in book
Address 東京都文京区西片2-14-6
Address Transcription とうきょうとぶんきょうくにしかた2-14-6
City Code 13105
Site Number 31
North Latitude (JGD) 354304
East Longitude (JGD) 1394513
North Latitude (WGS)
East Longitude (WGS)
Dd X Y 35.721 139.7504
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
20170721-20200228
Research Space
942.9
Research Causes 小学校建替え
OverView
Site Type
集落
Main Age
縄文
弥生
古代(細分不明)
中世(細分不明)
Main Features
Main Foundings
縄文土器
弥生土器
土師器
陶器・土器
Remark 縄文時代中期の遺物を中心として出土しているが、遺構は発見されなかった。
Site Type
集落
Main Age
江戸
Main Features
地下室19
土取り穴4
土坑112
溝状遺構3
畝間溝3
井戸8
礎石2
小穴387
植栽痕9
Main Foundings
磁器
陶器
炻器
土岐
土製品
金属製品
骨角貝製品
石製品
Remark 江戸時代に調査地及びその周辺を屋敷地として拝領していた、備後国福山藩阿部家に関わる遺構、遺物が確認された。
Site Type
Main Age
明治
Main Features
建物基礎1
土坑1
溝状遺構2
小穴2
Main Foundings
磁器
陶器
炻器
金属製品
ガラス製品
石製品
Remark 誠之小学校の旧校舎の基礎と推測される遺構が確認された。

総点数18,683点、総重量3,146,789.5g
Abstract  本遺跡は、東京都文京区西片二丁目14番6号地内に所在する。西側に白山通り、東側に本郷通りがそれぞれ南北に走る。本調査地点は本郷台の台地上にあたる。本調査地点周辺で行われた試掘調査では、縄文時代前期の竪穴建物跡・近世の井戸・土坑が検出され、黒浜式・諸磯c式の土器、炻器、近世の陶磁器・炻器・土器が出土している。
 本調査地点は、江戸時代を通して備後国福山藩阿部家の屋敷地にあたる。慶長15(1610)年頃、2代将軍秀忠から本遺跡周辺を屋敷地として拝領し、当初は10万坪以上の広大な敷地を有し、丸山屋敷と呼ばれていた。阿部家の屋敷地は江戸時代を通じて数度にわたって敷地の一部が上地されているが、幕末・維新期まで継続して屋敷を取得していた。安政2・3(1855・56)年頃の記録では、敷地全体の広さは59,750坪であったとされる。老中阿部正弘の頃、江戸城西の丸造営等の功績により一万石の加増を受け、これを財源として江戸の藩邸内と、国元である福山に藩校「誠之館」を設立する。本調査地点である文京区立誠之小学校は、この藩校「誠之館」からその名称を受け継いでいる。
 本業差では、阿部家が丸山屋敷を拝領してから、文京区立誠之小学校になるまでの調査地周辺を含めた変遷を明らかにした。特に元禄・享保期から幕末に至るまでの期間においては、本調査地点が丸山屋敷内の詰人空間にあたり、少なくとも3軒の阿部家家臣の屋敷にあたると推定した。さらに、備後産炻器角徳利、関西産土器焙烙・瀬戸内産土器内耳鍋といった特徴的な遺物を取り上げ、この居住者の性格を推測した。

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