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東京都文京区 大塚町遺跡第8地点

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/72606
For Citation 加藤建設株式会社文化財事業部 2018 『B-166:東京都文京区 大塚町遺跡第8地点』一般財団法人自警会他
加藤建設株式会社文化財事業部 2018 『東京都文京区 大塚町遺跡第8地点』B-166
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File
Title 東京都文京区 大塚町遺跡第8地点
Participation-organizations 文京区 - 東京都
Alternative とうきょうとぶんきょうくおおつかまちいせきだい8ちてん
Subtitle (仮称)大塚住宅・月島住宅新築整備事業(大塚住宅)埋蔵文化財発掘調査報告書
Volume
Series
Series Number B-166
Author
Editorial Organization
加藤建設株式会社文化財事業部
Publisher
一般財団法人自警会
株式会社フジタ東京支店
加藤建設株式会社
Publish Date 20180831
Publisher ID
ZIP CODE
TEL
Aaddress
Report Type Codes
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Site
Site Name 大塚町遺跡
Site Name Transcription おおつかまちいせき
Order in book
Address 東京都文京区大塚1丁目8-14
Address Transcription とうきょうとぶんきょうくおおつか1-8-14+
City Code 13105
Site Number 86
North Latitude (JGD) 354301
East Longitude (JGD) 1394401
North Latitude (WGS)
East Longitude (WGS)
Dd X Y 35.7202 139.7304
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
20170718-20170913
20170911-20180831
Research Space
318
Research Causes 共同住宅の新築整備事業
OverView
Site Type
散布地
Main Age
縄文
Main Features
土坑1
Main Foundings
Remark
Site Type
集落
Main Age
弥生
古墳
Main Features
竪穴建物跡1
Main Foundings
Remark
Site Type
不明
Main Age
不明
Main Features
風倒木1
Main Foundings
Remark 遺物 中世以前19
Site Type
集落
Main Age
近世(細分不明)
Main Features
井戸1
埋桶1
畝間溝2
杭穴39
小穴58
ごみ穴3
植栽痕70
三和土状遺構3
建物基礎3
柱穴44
道路状遺構1
土坑51
半地下室2
不明遺構1
Main Foundings
磁器1203
陶器1878
炻器159
土器3175
瓦類541
土製品105
金属製品289
木製品1
骨角貝製品3
ガラス製品4
石製品45
自然遺物3247
土類18
Remark 近世の屋敷地の調査
安藤家大塚下屋敷
屋敷地南東部における家中屋敷(家臣団の住居)を検出
Abstract  本遺跡は、小石川谷を東に、音羽谷を西に望む小日向台と呼称される小台地の尾根上に立地する。本調査地点は、近世初頭~幕末期に至るまで安藤家大塚下屋敷として使用されていた屋敷地の南東角部にあたる。近代に入り、陸軍関係施設として利用された後は現在につながる文教地区となった。
 調査の結果、中世以前の遺構として、縄文時代の土坑、弥生~古墳時代の竪穴建物跡、時期不明の風倒木が検出された。近世では、18世紀後葉以降に行われた盛土層による造成を含め、主に17世紀中葉~19世紀初頭を主体とした安藤家大塚下屋敷に関わる遺構や遺物が検出され、遺構の廃絶年代のまとまりから、Ⅰ~Ⅳ期の4期に区分できた。本調査地点周辺の既往調査第5・6地点での調査結果などから読み取ることができた傾向をまとめると、①第8地点でも、第5・6地点と同様に地下室などの大型以降の主軸方向が安藤家大塚下屋敷地境界の軸と一致することを追認できた。②第8地点の東側で南北方向に延びる道に対し、調査区内で検出された階段付地下室はいずれも出入口が東側であるが、第8地点の東側に位置する第5地点では、地下室の出入口は北側あるいは西側に構築されている。③上屋敷の機能が一時的に下屋敷に移ったとされる17世紀末葉~18世紀初頭は、当調査地点では遺構密度が高くなるⅡ期に該当する。
 特徴的な遺物としては、中国龍泉窯産時期の青磁蓮弁文碗片、中国漳州窯産磁器の色絵皿や赤絵魁文鉢、美濃・瀬戸産陶器の長石釉呉須絵菊形皿(平向)、京焼陶器亀形合子(香合)、京焼陶器染付灰釉丁子風炉、京焼陶器色絵鉄線文花生などの優品や舶載磁器、茶道具と思われる非日常的で嗜好性の強いものが挙げられる。破片資料には、肥後陶器の八代焼白泥象嵌端反碗と松尾焼と推測される白泥象嵌よろけ縞文丸形碗のほか、18世紀中葉以降の所産と考えられる大堀相馬産陶器も出土している。この他に、坩堝片や鞴の羽口片、鉄滓やスラグなどの生産関連遺物、大型建築物に用いられたと推測される大型の伏間瓦や海鼠瓦などが出土している。

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