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殿村遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/72281
DOI 2D code
2D Code download
※二次元コードが有効化するまでにPDFの登録から2週間程度かかる場合があります。
DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.72281
For Citation 松本市教育委員会 2020 『松本市文化財調査報告239:殿村遺跡』松本市教育委員会
松本市教育委員会 2020 『殿村遺跡』松本市文化財調査報告239
wikipedia 出典テンプレート : {{Cite book ... 開く
wikipedia 出典テンプレート : {{Cite book|和書|first=蔵之介|last=伊藤|first2=弥生|last2=植田|first3=愛|last3=栗田|first4=学|last4=竹原|first5=健司|last5=原田|first6=早和子|last6=廣田|first7=義和|last7=宮島|title=殿村遺跡|origdate=2020-03-27|date=2020-03-27|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/72281|location=長野県松本市丸の内3-7|ncid=BB3156573X|doi=10.24484/sitereports.72281|series=松本市文化財調査報告|volume=239}} 閉じる
File
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Title 殿村遺跡
Participation-organizations 松本市 - 長野県
Alternative とのむらいせき
Subtitle 発掘調査報告書(第1・9次・総括) ; 虚空蔵山城跡 : 岩屋社周辺測量調査報告書
Volume
Series 松本市文化財調査報告
Series Number 239
Author
Editorial Organization
松本市教育委員会
Publisher
松本市教育委員会
Publish Date 20200327
Publisher ID 20202
ZIP CODE 3908620
TEL 0263343000
Aaddress 長野県松本市丸の内3-7
Report Type Codes
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Site
Site Name 殿村遺跡 第1次
Site Name Transcription とのむらいせき
Order in book
Address 長野県松本市会田539外
Address Transcription ながのけんまつもとしあいだ
City Code 20202
Site Number 1023
North Latitude (JGD) 362108
East Longitude (JGD) 1375903
North Latitude (WGS)
East Longitude (WGS)
Dd X Y 36.3553 137.9811
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
20090907-20100129
Research Space
2027
Research Causes 保存目的の範囲・内容確認調査
OverView
Site Type
集落
城館
社寺
散布地
Main Age
縄文
奈良
平安
室町
戦国
Main Features
【縄紋】なし
【古代】住居址1
【中世】
ピット689
柱穴列23
掘立柱建物16
礎石26
礎石建物5
土坑137
焼土面・炉31
溝状遺構54
集石2
石列14
石積6
土塁1
通路状遺構1
池状遺構1
Main Foundings
【縄紋】土器・石器
【古代】土師器・黒色土器・須恵器・灰釉陶器
【中世】
土師質土器(皿・大型皿・擂鉢・内耳鍋)
炻器(須恵質擂鉢、珠洲系甕、常滑系壺・甕)
瓦質土器(擂鉢・風炉・火鉢)
無釉陶器(山茶碗)
古瀬戸・大窯系施釉陶器(天目茶碗・平碗・丸碗・豆皿・緑釉小皿・折縁深皿・直縁大皿・卸皿・合子・碗形鉢・擂鉢形小鉢・擂鉢・瓶子他)
舶載陶磁器(天目茶碗、青磁碗、白磁碗・瓶子)
石器・石製品:硯・砥石・茶臼・石臼・石鉢
木製品:漆椀・下駄・曲物・狭匕・斎串状木製品・短冊状板・刀形・部材・端材・削屑
金属製品:鉄製品(刀子・釘)、銅製品(銭・不明品)
鍛冶関係資料:羽口・坩堝・鉄滓
骨製品:不明品
自然遺物:貝・その他
Remark 保存目的の範囲・内容確認調査
Site Name 殿村遺跡 第9次
Site Name Transcription とのむらいせき
Order in book
Address 長野県松本市会田539外
Address Transcription ながのけんまつもとしあいだ
City Code 20202
Site Number 1023
North Latitude (JGD) 362108
East Longitude (JGD) 1375903
North Latitude (WGS)
East Longitude (WGS)
Dd X Y 36.3553 137.9811
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
20170718-20171006
Research Space
90
Research Causes 保存目的の範囲・内容確認調査
OverView
Site Type
集落
城館
社寺
散布地
Main Age
縄文
奈良
平安
室町
戦国
江戸
Main Features
【縄紋】なし
【古代~近世】
竪穴状遺構1
ピット5
土坑5
溝状遺構2
Main Foundings
【縄文】石器
【古代】黒色土器・須恵器・灰釉陶器
【中世~近世】
土師質土器(皿・内耳鍋)
瓦質土器
古瀬戸系施釉陶器(皿・盤・香炉他)
舶載陶磁器(青磁香炉)
石器・石製品:石臼
金属製品:鉄釘・銅銭・キセル吸口他
鍛冶関係資料:鉄滓
Remark 保存目的の範囲・内容確認調査
Site Name 虚空蔵山城跡(岩屋社周辺)
Site Name Transcription こくぞうさんじょうあと
Order in book
Address 長野県松本市中川1252外
Address Transcription ながのけんまつもとしなかがわ
City Code 20202
Site Number 1016
North Latitude (JGD) 362136
East Longitude (JGD) 1380022
North Latitude (WGS)
East Longitude (WGS)
Dd X Y 36.3631 138.003
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
20180927-20190320
Research Space
1400
Research Causes 保存目的の範囲・内容確認調査
OverView
Site Type
城館
社寺
Main Age
中世(細分不明)
近世(細分不明)
Main Features
岩屋(社殿)1
磨崖仏1
壁龕2
平場3
石積2
石段1
Main Foundings
Remark 保存目的の範囲・内容確認調査
Abstract  殿村遺跡は、調査事業の端緒となった1次調査と事業に係る中世を対象とした遺跡の範囲内容確認に係る9次調査の成果を収録。遺跡の中央部、旧会田中学校校庭で実施した1次調査地区(1A区)からは、造成による造成面4面を含む5面以上の遺構面が重複する平場跡が検出され、15世紀前半~16世紀に拡張が繰り返された状況が明らかになった。広大な平場上からは礎石建物跡や掘立柱建物跡、柱穴列、土坑、溜め井戸、炉址等が石列や築地塀、溝で区画された空間内から検出されるとともに、石積を伴う巨大な池状遺構が築造されるなど特異な状況も窺えた。出土遺物の主体を占める焼物の大半は土師質土器皿(カワラケ)が占め、瀬戸産陶器や青磁他貿易陶磁が一定量を占めることや舶載品を含む天目茶碗や茶壺、瓦質風炉、茶臼等の茶道具が伴う状況が見られた。他に硯の出土量が多い点や池状遺構内から斎串とみられる串状の木製品が多量に出土した点等、遺構・遺物のあり方から判断して寺院等の宗教施設に関わる遺構と推定される。
 中世の造成による平場は地割やその後の調査成果から広範囲に広がることが判明し、9次調査ではその東限を確認する目的で遺跡東部の民地内で実施した。その結果、調査地点では中世の遺構・遺物が見られるものの、切土・盛土による平場の造成は認められなかったため、平場群の東限は調査地まで及ばないことが確実となった。
 殿村遺跡はその背後に聳える独立峰虚空蔵山を核とする中世の地域的な宗教空間の一端を示す遺跡と推定されるが、その点を補強するため虚空蔵城跡中の巨岩・洞窟遺構である岩屋社周辺の測量調査を実施した。本遺構は山中に展開する急峻な岩場の稜線や磐座祭祀を思わせる岩壁、谷部の湧水点やその周辺に築かれた平場等、城跡とは様相を異にする遺構の一つとして捉えられ、現在でも神仏習合した信仰施設の姿を伝えている。磐座祭祀や修験に関わる山籠窟等の行場に関わる遺構として中世以前に起源が遡る可能性が高く、測量により具体的構造が明らかになった。

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