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首都圏中央連絡自動車道埋蔵文化財調査報告書

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/31853
For Citation 千葉県教育振興財団 2017 『千葉県教育振興財団調査報告758:首都圏中央連絡自動車道埋蔵文化財調査報告書』千葉県教育振興財団
千葉県教育振興財団 2017 『首都圏中央連絡自動車道埋蔵文化財調査報告書』千葉県教育振興財団調査報告758
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File
Title 首都圏中央連絡自動車道埋蔵文化財調査報告書
Participation-organizations (公財)千葉県教育振興財団文化財センター - 千葉県
Alternative しゅとけんちゅうおうれんらくじどうしゃどうまいぞうぶんかざいちょうさほうこくしょ
Subtitle 東金市養安寺遺跡・大網白里市養安寺遺跡 ; 第1分冊
Volume 32
Series 千葉県教育振興財団調査報告
Series Number 758
Author
Editorial Organization
千葉県教育振興財団
Publisher
千葉県教育振興財団
Publish Date 20170324
Publisher ID
ZIP CODE 284-0003
TEL 043-424-4848
Aaddress 千葉県四街道市鹿渡809-2
Report Type Codes
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Site
Site Name 養安寺遺跡
Site Name Transcription ようあんじいせき
Order in book
Address 千葉県大網白里市養安寺字台942ほか
Address Transcription ちばけんおおあみしらさとしようあんじあざだい
City Code 12402
Site Number 6
North Latitude (JGD) 353309
East Longitude (JGD) 1401911
North Latitude (WGS)
East Longitude (WGS)
Dd X Y 35.5557 140.3165
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
20071025-20080326
20080401-20090327
20090717-20090915
Research Space
9285.55
Research Causes 道路建設に伴う埋蔵文化財調査
OverView
Site Type
散布地
Main Age
旧石器
Main Features
旧石器石器集中地点3
Main Foundings
旧石器時代石器(局部磨製石斧、掻器、剥片、石核)
Remark 堀之内式期の竪穴住居の保存状態は全体に不良であるが、多くの存在が確認された。晩期の大型住居が検出されたほか、晩期中葉の出土群がややまとまって出土した。
Site Type
集落
散布地
Main Age
縄文
Main Features
縄文時代竪穴住居52(前期9、中期8、後晩期35)
陥穴35
土坑32(中期9、後晩期23)
小ピット
Main Foundings
縄文土器(早期、前期、中期、後期、晩期)
土製品(土偶、耳飾、土錘、有孔円板、円板)
石器(石鏃、石錐、ヘラ状石器、楔形石器、剥片、打製石斧、磨製石斧、磨石、敲石、石皿)
石製品(石棒)
玉類(ヒスイ製玉)
Remark
Site Type
集落
Main Age
古墳
Main Features
古墳時代竪穴住居6
古墳3
Main Foundings
土師器
須恵器
石製模造品
鉄製品
Remark
Site Type
散布地
Main Age
中世(細分不明)
近世(細分不明)
Main Features
塚2
Main Foundings
陶磁器
Remark
Site Name 養安寺遺跡
Site Name Transcription ようあんじいせき
Order in book
Address 千葉県東金市小野字十石850-2ほか
Address Transcription ちばけんとうがねしおのあざじゅっこく
City Code 12213
Site Number 26
North Latitude (JGD) 353347
East Longitude (JGD) 1401912
North Latitude (WGS)
East Longitude (WGS)
Dd X Y 35.5663 140.3168
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
20071025-20080326
20080401-20090327
20090401-20090619
Research Space
10760
Research Causes 道路建設に伴う埋蔵文化財調査
OverView
Site Type
散布地
Main Age
旧石器
Main Features
旧石器石器集中地点2
Main Foundings
旧石器時代石器(ナイフ形石器、楔形石器、剥片、石核)
Remark
Site Type
集落
散布地
Main Age
縄文
Main Features
縄文時代竪穴住居15(前期1中期9、後晩期5)
陥穴5
土坑35(中期24、後晩期11)
小ピット
斜面貝層10
Main Foundings
縄文土器(早期、前期、中期、後期、晩期)
土製品(耳飾、土錘、有孔円板、円板)
石器(石鏃、石錐、ヘラ状石器、楔形石器、剥片、打製石斧、磨製石斧、磨石、敲石、石皿)
石製品(石棒)
玉類(ヒスイ製大珠、琥珀玉)
骨角歯牙貝製品(鏃、棒状刺突具、ヤス状刺突具、牙斧、シカ下顎骨製品、装身具、貝輪)
人骨
獣骨
魚骨
貝類
Remark 斜面貝層は中期中葉に形成され、特に加曽利E2式土器を伴う時期に盛行する。貝層からは、土器、石器、鹿骨歯牙貝製品が多量に出土した。
Site Type
集落
Main Age
奈良
Main Features
奈良時代竪穴住居3
Main Foundings
土師器
須恵器
Remark
Abstract [養安寺遺跡 要約]
行政域では2市に分かれるが、本来同一台地上に広がる地続きの1遺跡である。旧石器時代〜中近世にわたる遺構や遺物が検出された。旧石器時代では9層下部から局部磨製石斧が出土するなど、石器集中地点が5か所検出された。縄文時代前期の黒浜式期には、10軒の竪穴住居が検出され集落の形成が確認された。縄文時代中期には中葉から集落が営まれ、北側の斜面にこの時期の貝層が存在することが判明した。貝層からは膨大な土器と共に、九十九里沿岸地域の遺跡ではこれまでに類例をみない骨角歯牙貝製品が数多く出土した。貝層から出土した石器は石鏃が主体で、磨製石斧や磨石は僅かであった。また、琥珀の小玉や未成品類が出土し、琥珀流通の中継地である可能性が高まった。中期末葉には集落が途絶えるが、堀之内式期から集落が営まれ、晩期中葉までの生活の痕跡を残している。その後、古墳時代中期に竪穴住居と古墳の造営が行われ、奈良時代にも竪穴住居が構築される。平安時代以降は集落が途絶え、中近世に古墳を改変して塚が築かれ、信仰の対象として現代まで至る。 
[養安寺遺跡 要約]
行政域では2市に分かれるが、本来同一台地上に広がる地続きの1遺跡である。旧石器時代〜中近世にわたる遺構や遺物が検出された。旧石器時代では9層下部から局部磨製石斧が出土するなど、石器集中地点が5か所検出された。縄文時代前期の黒浜式期には、10軒の竪穴住居が検出され集落の形成が確認された。縄文時代中期には中葉から集落が営まれ、北側の斜面にこの時期の貝層が存在することが判明した。貝層からは膨大な土器と共に、九十九里沿岸地域の遺跡ではこれまでに類例をみない骨角歯牙貝製品が数多く出土した。貝層から出土した石器は石鏃が主体で、磨製石斧や磨石は僅かであった。また、琥珀の小玉や未成品類が出土し、琥珀流通の中継地である可能性が高まった。中期末葉には集落が途絶えるが、堀之内式期から集落が営まれ、晩期中葉までの生活の痕跡を残している。その後、古墳時代中期に竪穴住居と古墳の造営が行われ、奈良時代にも竪穴住居が構築される。平安時代以降は集落が途絶え、中近世に古墳を改変して塚が築かれ、信仰の対象として現代まで至る。 

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