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横倉遺跡・横倉戸館古墳群

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/130875
For Citation 公益財団法人とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター 2016 『栃木県埋蔵文化財調査報告383:横倉遺跡・横倉戸館古墳群 』栃木県教育委員会他
公益財団法人とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター 2016 『横倉遺跡・横倉戸館古墳群 』栃木県埋蔵文化財調査報告383
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File
Title 横倉遺跡・横倉戸館古墳群
Participation-organizations (公財)とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター - 栃木県
Alternative よこくらいせき・よこくらとだてこふんぐん
Subtitle 快適な道づくり事業費 (交付金) 一般県道矢畑横倉新田線横倉工区に伴う発掘調査
Volume
Series 栃木県埋蔵文化財調査報告
Series Number 383
Author
Editorial Organization
公益財団法人とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター
Publisher
栃木県教育委員会
公益財団法人とちぎ未来づくり財団
Publish Date 20160329
Publisher ID 09000
ZIP CODE 3290418
TEL 0285448441
Aaddress 栃木県下野市紫474
Report Type Codes
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Site
Site Name 横倉遺跡・横倉戸館古墳群
Site Name Transcription よこくらいせき・よこくらとだてこふんぐん
Order in book
Address 栃木県小山市横倉
Address Transcription とちぎけんおやましよこくら
City Code 09411
Site Number 58
North Latitude (JGD)
East Longitude (JGD)
North Latitude (WGS) 361650
East Longitude (WGS) 1395015
Dd X Y 36.280555 139.8375
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
20130401-20140331
20150901-20150930
Research Space
2122
Research Causes 道路建設
OverView
Site Type
集落
その他の生産遺跡
古墳
社寺
Main Age
旧石器
縄文
弥生
古墳
平安
中世(細分不明)
近世(細分不明)
Main Features
竪穴住居跡
溝跡
土坑
小穴
古墳
方形周溝墓
土器棺
溝跡
竪穴建物跡
掘建柱建物
地下式坑
堀跡
土塁
推定稲荷社跡
Main Foundings
Remark  縄紋時代の遺構のうち、台地斜面下方において確認された堀之内2式中段階の住居跡(径8m)が注目され、玉類やほぼ完形の注口土器等が出土した。またピット内から折り重なるようにして出土した土器は1個体に復元され破片分割設置の事例として注目される。今回の調査で横倉戸舘古墳群の築造年代が古墳時代前期~中期になることが判明した。また、弥生時代後期の壺型土器の胴部と古墳時代前期の土師器壺の胴部を合口に組み合わせた土器棺墓が確認された。
 調査区中央に位置する土塁と堀跡は、18世紀後半~19世紀初頭の遺構であると判断された。
Abstract  旧石器時代では暗色帯より上位のハードローム層である基本層序V層上位から黒曜石製の剥片、チャート製の剥片、頁岩製の剥片が出土している。V層の下位からはチャート製の二次加工剥片が1点出土した。また、調査区内からも二次加工剥片が3点出土している。
 縄紋時代の遺構は竪穴住居跡・溝跡・土坑・ピットを調査し、特に台地斜面下方において確認された堀之内2式中段階の住居跡が注目され径8mを超える規模の主体部と入り口部ピット群を擁する。本住居跡からは玉類やほぼ完形の注口土器等が出土した。またピット内から折り重なるようにして出土した土器は1個体に復元され破片分割設置の事例として注目される。
 弥生時代は、中期末~後期後半の時期の土器片が一定量出土しており、この時期の集落が周辺に存在する可能性が考えられる。
 古墳時代は、方墳(1基、推定17.5m)・方形周溝墓(1基、推定9.4m)・円墳(2基、13.6m・13.7m)・土器棺墓・溝跡・性格不明遺構を調査した。方墳の周溝からは、口縁部に棒状浮文を貼り付ける壺や、口縁部および胴部に文様を施す壺が出土した。土器棺墓は弥生後期の壺型土器の胴部を「蓋」に、土師器壺の胴部を「身」として合口に組み合わせたもので、古墳時代の事例としては県内唯一の希少な事例である。方墳・方形周溝墓・土器棺墓が古墳時代前期、円墳2基が古墳時代中期であることが判明した。また方墳と方形周溝墓は主体部が確認されており、両者から鉄剣が出土している。調査区内における古墳では、前期の方墳→前期の方形周溝墓→中期の円墳という変遷がを確認することができ、横倉戸館古墳群 の時期・内容を一部ではあるが明らかに出来た。
 古代の遺構は鍛冶関連遺構が主体と考えられる、平安時代の鍛冶関連竪穴建物跡が1軒確認された。
 中世では掘建柱建物・地下式坑・土坑・ピットが調査された。台地平坦面に地下式坑が集中してみられる状況を確認した。
 近世以降では土塁・堀跡・溝跡・土坑・推定稲荷社跡が調査された。調査区の中央で最大幅10mの土塁と最大幅3mの堀跡が平行して確認され、出土遺物から江戸時代後期と判明した。

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