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栗橋宿跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/129388
For Citation 公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団 2019 『埼玉県埋蔵文化財調査事業団報告書458:栗橋宿跡』公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団
公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団 2019 『栗橋宿跡』埼玉県埋蔵文化財調査事業団報告書458
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File
Title 栗橋宿跡
Participation-organizations (公財)埼玉県埋蔵文化財調査事業団 - 埼玉県
Alternative くりはししゅくあと
Subtitle 首都圏氾濫区域堤防強化対策における埋蔵文化財発掘調査報告
Volume 4
Series 埼玉県埋蔵文化財調査事業団報告書
Series Number 458
Author
Editorial Organization
公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団
Publisher
公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団
Publish Date 20191220
Publisher ID
ZIP CODE 3690108
TEL 0493393955
Aaddress 埼玉県熊谷市船木台4丁目4番地1
Report Type Codes
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Site
Site Name 栗橋宿跡
Site Name Transcription くりはししゅくあと
Order in book
Address 埼玉県久喜市栗橋中央2丁目3521-2
Address Transcription さいたまけんくきしくりはしちゅうおうにちょうめ3521-2
City Code 112321
Site Number 11
North Latitude (JGD)
East Longitude (JGD)
North Latitude (WGS) 360819
East Longitude (WGS) 1394216
Dd X Y 36.138611 139.704444
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
20140701-20150331
Research Space
3214
Research Causes 堤防強化
OverView
Site Type
集落
交通
その他
Main Age
江戸
Main Features
建物跡
埋設桶
井戸跡
杭列
溝跡
土壙
ピット
Main Foundings
陶磁器
土製玩具
土製人形
金属製品
銭貨
硝子製品
木製品
石製品
Remark 栗橋宿の町屋跡を調査した。
絵図に描かれた茶屋に関する遺物や文字資料が出土した。
Abstract 栗橋宿跡は利根川右岸に立地する日光道中の宿場である。栗橋宿跡の調査は第1から9地点に分けて実施し
ており、第7 地点は調査範囲内の南部に位置する。
 第7地点の発掘調査では栗橋宿の町屋部分が検出された。19 世紀中葉の遺構を中心とする第一面と、18 世
紀末から19 世紀前半の遺構を中心とする第二面で実施した。
 調査の結果、第一面では町家の敷地境と考えられる杭列・溝跡が検出された。溝跡は杭と板材で壁面を土留
めする構造を持っていた。杭列・溝跡で区切られた敷地には、土蔵と考えられる建物跡と多数の土壙が検出さ
れた。土壙の中には火災の後片付けに関わる遺構があり、出土遺物のほとんどが被熱していた。第二面でも調
査区南半から溝跡が検出されたが、第一面のような構造はなかった。
 第二面の土壙からは信楽系陶器の葉茶壺が出土した。同じ土壙から見つかった「油屋幸七殿行」「茶四升」と
書かれた木札や、江戸期の絵図にある「茶屋」「幸七」との関係が考えられる。
 文字資料では「枡屋儀兵衛」の名が書かれた木札が多数出土した。絵図にある「乾物屋」「儀兵衛」との関連
が推定され、「弁柄」「梅干」などを取引していた様子がうかがわれる。
 土壙を中心に出土した多種多様な一括遺物は、近世宿場町の実態を示す良好な資料群と位置付けることがで
きる。

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