奈良文化財研究所 ホーム
キーワードから探す
一覧から探す
その他
おすすめ
PDFがある書誌登録数
41264 件
( 発行機関数 755 機関 )
現在の書誌登録数
132441 件
( 前年度比 + 1757 件 )
( 発行機関数 1917 機関 )
現在の遺跡抄録件数
147568 件
( 前年度比 + 2127 件 )
現在の文化財論文件数
120577 件
( 前年度比 + 1582 件 )
現在の文化財動画件数
1302 件
( 前年度比 + 118 件 )
( 登録機関数 117 機関 )
文化財イベント件数
1250 件
( 前年度比 + 200 件 )
※過去開催分含む

七〜八世紀における新羅の「築城」記事にみる防衛体制の推移 ―日本古代山城の変化と国際的背景の関係についての試論―

植田 喜兵成智
本稿は、新羅の「築城」記事を分析することで、七世紀から八世紀にかけての新羅の防衛体制とその変化について明らかにするものである。この分析を通じて、当時の東アジアの国際情勢と新羅の防衛体制がどのように関連しているのかを整理できるだろう。また、新羅の「築城」記事と防衛体制を検討することは、同時期に築造された、鞠智城をはじめとした、日本の古代山城を理解するうえにも有益であると考えられる。
『三国史記』新羅本紀にみられる七~八世紀の「築城」記事は、当時の国際情勢に応じた新羅の防衛体制に基づく軍事拠点建設を示している。対百済戦争、対唐戦争終結後の新羅の主たる戦略的関心が北方に移っていたことが看取でき、新羅が実際に倭への軍事的作戦を実行する可能性が低かったことを意味する。六九八年代の「繕治」は、新羅に対する防衛戦略とは別の目的で行われたものとみなすべきであろう。
本稿では、「築城」記事を網羅的に分析するという意図のもと、城そのものの役割・機能については、地理上の位置関係など、軍事的な機能の一部について論じたに過ぎない。城が多様な機能を有していたことを考慮すると、新羅の祭祀制度や地方制度と関連させて議論することが必要になるだろう。
NAID :
文化財種別 史跡 歴史資料
史跡・遺跡種別 城館
遺物(材質分類)
学問種別 文献史学
他の電子リソース :
総覧登録日 : 2024-04-10
wikipedia 出典テンプレート : {{Citation ... 開く
wikipedia 出典テンプレート : {{Citation|first=喜兵成智|last=植田|contribution=七〜八世紀における新羅の「築城」記事にみる防衛体制の推移 ―日本古代山城の変化と国際的背景の関係についての試論―|title=鞠智城と古代社会|date=2024-03-28|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/138850|location=熊本市中央区水前寺6丁目18番1号|doi=10.24484/sitereports.138850|series=鞠智城跡「特別研究」論文集|volume=12}} 閉じる
このエントリーをはてなブックマークに追加

この論文は下の刊行物の 1 - 20 ページ に掲載されています。

収録刊行物