東海市松崎遺跡出土 製塩土器の圧痕分析
川添 和亜
佐々木 由香
米田 恭子
バンダリ スダルシャン
知多式製塩土器の標識遺跡である、松崎遺跡出土製塩土器について、圧痕の調査を行った。本稿では、その中で種実(種子)の可能性が高い試料について中心に取り上げ、SEM 画像撮影の上、種の同定を行った。検出された種実では、イネ関係のものが圧倒的に多いことを確認した上で、圧痕の位置・向き・深さ・圧痕形成のタイミングなどを勘案して、製塩土器に認められる圧痕の意味について、若干の考察を行った。