奈良文化財研究所 ホーム
キーワードから探す
一覧から探す
その他
おすすめ
PDFがある書誌登録数
41247 件
( 発行機関数 755 機関 )
現在の書誌登録数
132429 件
( 前年度比 + 1744 件 )
( 発行機関数 1917 機関 )
現在の遺跡抄録件数
147554 件
( 前年度比 + 2114 件 )
現在の文化財論文件数
120575 件
( 前年度比 + 1580 件 )
現在の文化財動画件数
1298 件
( 前年度比 + 114 件 )
( 登録機関数 117 機関 )
文化財イベント件数
1250 件
( 前年度比 + 200 件 )
※過去開催分含む

古代の水滴に関する一試論

丸杉 俊一郎
硯で墨を磨るためには、水を蓄え少量の滴を落とす水滴が不可欠である。しかし、文書作成行為において水滴は重要な役割をもつにもかかわらず、形態など考古資料から触れる機会はすくなかったといえる。本稿では、その機能が論じられることが多い須恵器・平瓶の諸属性を分析し、水滴の史的意義について検討した。その結果、頸部が短く体部に稜線を有し頂部に把手を付す小型の平瓶は、古代東海道西部では遠江国西部の官衙遺跡から主に出土している。また、この小型の平瓶が出土した遺跡では獣脚硯・無脚硯などの特殊硯や硯面の低い定形硯を保有しており、圏足円面硯を主体に陶硯が構成される遺跡では小型の平瓶は出土しないことを指摘した。これらの様相から、8 世紀の官衙における本格的な文書作成に伴い小型の平瓶は水滴としての機能を確立させ、文書行政における権威を象徴する行為の主要な器種であったと評価した。
NAID :
都道府県 : 静岡県 愛知県 三重県
時代 奈良 平安
文化財種別 考古資料
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類) 土器
学問種別 考古学
テーマ 文化系統
他の電子リソース :
総覧登録日 : 2021-04-11
wikipedia 出典テンプレート : {{Citation ... 開く
wikipedia 出典テンプレート : {{Citation|first=俊一郎|last=丸杉|contribution=古代の水滴に関する一試論|title=静岡県埋蔵文化財センター 研究紀要 第3号|date=2014-12-19|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/90627|location=静岡市清水区蒲原5300-5|ncid=AA12563560|doi=10.24484/sitereports.90627}} 閉じる
このエントリーをはてなブックマークに追加

この論文は下の刊行物の 23 - 28 ページ に掲載されています。

収録刊行物