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研究紀要

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/131016
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.131016
引用表記 公益財団法人とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター 2023 『研究紀要』公益財団法人とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター
公益財団法人とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター 2023 『研究紀要』
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書名 研究紀要
発行(管理)機関 (公財)とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター - 栃木県
書名かな けんきゅうきよう
副書名 〈小特集〉栃木市伯仲1号墳と下毛野南西部の古墳時代
巻次 31
シリーズ名
シリーズ番号
編著者名
編集機関
公益財団法人とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター
発行機関
公益財団法人とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター
発行年月日 20230330
作成機関ID 09000
郵便番号 321-0418
電話番号 0285448441
住所 栃木県下野市紫474
報告書種別
年報・紀要・研究論集・市史研究等・文化財だより
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されていない(発掘調査報告書総目録の掲載対象外)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
1,『研究紀要』第31号の全体,とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター
2,古墳時代前期の炉石状土製品について-市ノ塚遺跡・エグロ遺跡の事例と類例の集成-,神林幸太朗
3,“栃木沖積低地”周辺の古墳―伯仲1号墳の位置付けをめぐって―,秋元陽光
4,横穴式石室からみた下毛野南西部の社会関係―伯仲1号墳を中心に―,荒井啓汰
5,永野川流域の古墳時代大刀と馬具-栃木市伯仲1号墳とその周辺地域を考える-,内山敏行
所収論文
タイトル 古墳時代前期の炉石状土製品について-市ノ塚遺跡・エグロ遺跡の事例と類例の集成-
英語タイトル Clay Objects with the Shape of Hearth Stone in Early Kofun Period : Cases from the Ichinozuka and Eguro Site in Tochigi Prefecture and a Compilation of Similar Examples.
著者
神林 幸太朗 , KANBAYASHI Kotaro
ページ範囲 1 - 18
NAID
都道府県 宮城県 山形県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県
時代 古墳
文化財種別 考古資料
遺跡種別 集落
遺物(材質分類) 石製品 土製品(瓦含む)
学問種別 考古学
テーマ 文化系統 資料集成
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引用表記
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抄録(内容要約)  古墳時代前期の集落遺跡である、市ノ塚遺跡とエグロ遺跡から出土した「棒状の土製品」について、類例の集成および検討を行った。その結果、これらの土製品は関東地方で広くみられる、地床炉の一端に炉石を設置する構造の一類型である可能性が考えられた。また、この土製品については弥生時代に房総地域で出現し、古墳時代前期に北関東地域に拡散する傾向が確認できた。栃木県内においてこの種の土製品が存在する背景には、房総地域に由来する人や情報の広がりの一端を反映しているものと思われる。
タイトル “栃木沖積低地”周辺の古墳―伯仲1号墳の位置付けをめぐって―
英語タイトル Kofun Clusters around “Tochigi Alluvial Lowland” : Concerning the Regional Position of Hakuchu No. 1 Burial Mound.
著者
秋元 陽光 , AKIMOTO Harumitsu
ページ範囲 19 - 23
NAID
都道府県 栃木県
時代 古墳
文化財種別 史跡 考古資料
遺跡種別 古墳
遺物(材質分類)
学問種別 考古学
テーマ 文化系統 制度・政治
他の電子リソース
引用表記
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抄録(内容要約)  横穴式石室を蔵する推定60mの前方後円墳である栃木市伯仲1号墳の、地域の中での位置付けを考える。伯仲1号墳の地域を従来“永野川流域”と捉えてきたが、東縁に思川、西縁に永野川が流れる“栃木沖積低地”として捉えて、低地東岸と西岸を個別に検討してきた従来とは別な視点を示す。この低地には古墳前期の山王寺大桝塚古墳があり、低地面を挟んだ東側台地上の牧ノ内遺跡との関係も捉えることができる。大桝塚古墳の後、中期には永野川東側低地にある寒川古墳群の鶴巻山古墳に継承される。中期から後期にかけて宇都宮南部から小山市北部へ大形古墳が移行する中で、寒川古墳群の首長墓系列が継続して築造され、低地の東側には野木町野渡古墳群も存在する。
 古墳後期は栃木低地に首長墓がなく、周縁台地上に築かれる。低地西側の永野川流域で前方後円墳を中心とした群集墳、東側の思川流域では円墳の群集墳が築造される。永野川流域の長50-60m 級前方後円墳のうち都賀愛宕塚古墳とオトカ塚古墳は古墳群がある谷を押さえる立地で、これらを統括した存在と考えられる。伯仲1号墳は低地に面し、栃木低地面の下泉古墳群を統括する存在と捉える。古墳終末期の大形円墳である思川東岸台地上の千駄塚古墳は円墳の群集墳である牧ノ内古墳群の勢力伸長とも考えられ、低地西縁部台地に前方後円墳が築かれたこととの差の背景を検討する必要がある。
タイトル 横穴式石室からみた下毛野南西部の社会関係―伯仲1号墳を中心に―
英語タイトル Social Relations in Kofun Period around Southwest Shimotsukeno Region as Seen from the Corridor-Style Stone Chamber : Focusing on Hakuchu No. 1 Burial Mound.
著者
荒井 啓汰 , ARAI Keita
ページ範囲 25 - 32
NAID
都道府県 栃木県 東京都 静岡県
時代 古墳
文化財種別 史跡 考古資料
遺跡種別 古墳
遺物(材質分類)
学問種別 考古学
テーマ 文化系統 制度・政治
他の電子リソース
引用表記
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抄録(内容要約)  主に6世紀後葉から7世紀前葉の横穴式石室を検討対象として、栃木市伯仲1号墳を中心とした栃木県南西部地域の社会関係を考える。伯仲1号墳は山石を使用する無袖有段構造石室であるが、無袖無段構造の可能性も残る。本稿では石室の伝播や系譜よりも、地域内における石室の共通性や差異性に目を向け、その社会的状況を追及する。
 伯仲1号墳と、渡良瀬川南岸の足利市永宝寺古墳の石室は、平面長方形で胴張のない直線的形状で、玄室の法量も近似する。無袖で、複数石材の框石を有し、玄室に向かって一段下がる。奥壁は大型鏡石の上に小型石材、側壁一段目に比較的大型の石材を横位に用い、持ち送りが比較的弱い。チャートを中心に山石を用い、石室構築過程も共通性がある。復元長57mの伯仲1号墳と長66mの永宝寺古墳は規模も近く、埴輪をもち、6世紀後葉(TK43型式併行期)の築造が想定される。横穴式石室・墳丘規模・時期・副葬品から、両者は類似の社会的・階層的位置にある。
 伯仲1号墳の無袖有段構造石室は、周辺地域の永野川流域の立柱石を伴う疑似袖の横穴式石室や、無段無袖石室とは異質で、立地・群構造からも位置付けが異なる。また、両袖石室や胴張形無袖石室が主体となる足利地域における永宝寺古墳の位置付けもやや異質で、立地や階層構造も異なる。このように足利地域における永宝寺古墳と、永野川流域における伯仲1号墳は、類似した社会状況が考えられる。ただし、足尾山塊の山石を使用するので、無関係ではない。伯仲1号墳は、永野川流域の大平・皆川地域と関係をもちつつもそれとは異なる社会・政治組織で、足利地域における永宝寺古墳と同様のポジションにあったと想定できる。
タイトル 永野川流域の古墳時代大刀と馬具―栃木市伯仲1号墳とその周辺地域を考える―
英語タイトル Kofun Period Swords and Harnesses around the Nagano River : Considering the Hakuchu No. 1 Burial Mound in Tochigi City and its Surrounding Area.
著者
内山 敏行 , UCHIYAMA Toshiyuki
ページ範囲 33 - 48
NAID
都道府県 栃木県 群馬県 京都府 岡山県
時代 古墳
文化財種別 史跡 考古資料
遺跡種別 古墳
遺物(材質分類) 金属器
学問種別 考古学
テーマ 技法・技術 文化系統 資料集成 制度・政治
他の電子リソース
引用表記
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wikipedia 出典テンプレート : {{Citation|first=敏行|last=内山|contribution=永野川流域の古墳時代大刀と馬具―栃木市伯仲1号墳とその周辺地域を考える―|title=研究紀要|date=2023-03-30|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/131016|location=栃木県下野市紫474|ncid=AA12576234|doi=10.24484/sitereports.131016|volume=31}} 閉じる
抄録(内容要約)  栃木県域南西部の永野川流域周辺に装飾大刀や馬具が多い。古墳後期前・中葉に三鈴杏葉や大加耶系装飾馬具・大刀が出土する。後期後葉には、径20mの赤麻1号墳の金銅装轡・圭頭大刀が、この地域最大の後期前方後円墳である伯仲1号墳の鉄製轡・鉄装円頭大刀より優位にみえる。後期末~終末期は富田古墳の装飾大刀や駒塚古墳の装飾馬具が最上位である。後期後葉には群集墳の頂点をなす地位以上が副葬した装飾大刀が、後期末葉から群小墳に波及して地位や家格を表示しているのか不明瞭になる。丘陵に多い後期群小墳から離れた平地に後期有力墳を造る理由として、中期古墳の立地を継承したことを推定する。
所収遺跡
要約

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