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飯田市 川原遺跡 下川原遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/62660
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.62660
引用表記 (一財)長野県文化振興事業団 長野県埋蔵文化財センター 2019 『長野県埋蔵文化財センター発掘調査報告書119:飯田市 川原遺跡 下川原遺跡』長野県文化振興事業団長野県埋蔵文化財センター
(一財)長野県文化振興事業団 長野県埋蔵文化財センター 2019 『飯田市 川原遺跡 下川原遺跡』長野県埋蔵文化財センター発掘調査報告書119
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書名 飯田市 川原遺跡 下川原遺跡
発行(管理)機関 (一財)長野県文化振興事業団長野県埋蔵文化財センター - 長野県
書名かな いいだし かわらいせき しもがわらいせき
副書名 天竜川下久堅地区築堤護岸工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書
巻次
シリーズ名 長野県埋蔵文化財センター発掘調査報告書
シリーズ番号 119
編著者名
編集機関
(一財)長野県文化振興事業団 長野県埋蔵文化財センター
発行機関
長野県文化振興事業団長野県埋蔵文化財センター
発行年月日 20190320
作成機関ID
郵便番号 388-8007
電話番号 0262935926
住所 長野県長野市篠ノ井布施高田963-4
報告書種別
年報・紀要・研究論集・市史研究等・文化財だより
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 川原遺跡
遺跡名かな かわらいせき
本内順位 1
遺跡所在地 長野県飯田市下久堅知久平1993-1ほか
所在地ふりがな ながのけんいいだししもひさかたちくだいら1993-1ほか
市町村コード 20205
遺跡番号 447
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 352846
東経(世界測地系)度分秒 1375049
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 35.479444 137.846944
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20160824-20161222
調査面積(㎡)
1705
調査原因 天竜川下久堅地区築堤護岸工事
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
弥生
主な遺構
竪穴建物跡
遺物集中
土坑
主な遺物
縄文中・後期土器
石鏃
石錘
搔器
削器
楔形石器
打製石斧
横刃形石器
磨製石斧
敲石
磨石
石皿
石剣再加工品
石核
剥片
砕片
特記事項
遺跡名 下川原遺跡
遺跡名かな しもがわらいせき
本内順位 2
遺跡所在地 長野県飯田市下久堅知久平2025-5ほか
所在地ふりがな ながのけんいいだししもひさかたちくだいら2025-5ほか
市町村コード 20205
遺跡番号 448
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 352836
東経(世界測地系)度分秒 1375041
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 35.476666 137.844722
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20160824-20161222
20170801-20171208
調査面積(㎡)
8193
調査原因 天竜川下久堅地区築堤護岸工事
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
古代(細分不明)
中世(細分不明)
主な遺構
石を伴う土坑
土坑、小土坑
主な遺物
縄文前・後期土器
灰釉陶器
須恵器
中・近世陶磁器
内耳鍋
石鏃未成品
打製石斧
横刃形石器
石錘
砥石(温石)
特記事項
要約  両遺跡とも、天竜川左岸の氾濫原に東側の丘陵から延びる微高地上に立地する。
 川原遺跡は、縄文時代中期後葉~後期中葉の集落跡である。縄文土器は、後期前葉の堀之内1式を中心に出土したが、出土量は少なかった。各時期の土器の様相をみると、中期後葉は唐草文系で在地色が強く、後期初頭・前葉には称名寺式・堀之内1式と関東系の土器となる。後期中葉は加曽利B3式並行期に東海地方の「蜆塚Ⅲ式土器」が出土し、東海地方の土器の影響が及んでいた。石器は土器と比較すると出土量が多く、特に砂岩系・緑色岩系の横刃形石器、打製石斧等の出土が目立ち、合わせて、同石材の石片類も多くみられた。そこでこれらの石器の製作を想定して検討した結果、直面する天竜川の川岸での原石の粗割のあと、手頃な素材を集落内に持ち込み、部分的な調整加工を行っていたと推定した。天竜川関連では、石錘が26点出土し、漁労活動の根拠となる。一方、竪穴建物跡は、炉が貧弱もしくはない事例があることや、出土土器も少ないという特徴がある。その要因はわからないが、一つには、川沿いという立地を活用した、キャンプ地的な集落の建物であった可能性を考える。
 下川原遺跡は、16世紀前半期の中世の土坑群が特出される。北西方向に延びる微高地の南および南西側の縁辺部に土坑群を確認した。そのうち、火を焚いた痕跡のある石を並べた土坑については、遺構の性格を解明するには至らなかったが、長野県内では類例がないと考えられる遺構である。一方、天竜川寄りの低地部では、洪水により厚く砂が堆積し、地表から深さ4mで、畝を伴う畑跡を検出した。畑跡は昭和期の洪水により埋もれたと考えられるが、三六災害等の天竜川の災害史上、貴重な記録を提示することができた。

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