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五月女萢遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/32773
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.32773
引用表記 五所川原市教育委員会 2017 『五所川原市埋蔵文化財発掘調査報告書34:五月女萢遺跡』五所川原市教育委員会
五所川原市教育委員会 2017 『五月女萢遺跡』五所川原市埋蔵文化財発掘調査報告書34
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書名 五月女萢遺跡
発行(管理)機関 五所川原市 - 青森県
書名かな そとめやちいせき
副書名
巻次 第1分冊/第2分冊/第3分冊
シリーズ名 五所川原市埋蔵文化財発掘調査報告書
シリーズ番号 34
編著者名
編集機関
五所川原市教育委員会
発行機関
五所川原市教育委員会
発行年月日 20170324
作成機関ID 02205
郵便番号 0370202
電話番号 0173532111
住所 青森県五所川原市金木町朝日山319-1
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 五月女萢遺跡
遺跡名かな そとめやちいせき
本内順位
遺跡所在地 青森県五所川原市相内
所在地ふりがな あおもりけんごしょがわらしあいうち
市町村コード 02205
遺跡番号 205171
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 410327
東経(世界測地系)度分秒 1402013
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 41.0575 140.336944
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20100511-20101029
20110606-20111128
20120508-20121031
20130702-20130930
調査面積(㎡)
2000
2000
4200
1790
調査原因 開発対応/平成25年度より確認調査
遺跡概要
種別
時代
縄文
弥生
奈良
平安
続縄文
主な遺構
土坑59基
土坑墓138基
掘立柱建物跡2棟
土器埋設遺構6基
集石遺構1基
柵列跡1条
道路状遺構1条
pit(縄文時代)19基
遺物集中区6箇所
pit(古代)94基
竪穴住居跡2棟
畝状遺構3地点
主な遺物
縄文人骨
縄文土器
石器
土製品
石製品
土師器
須恵器
青磁
珠洲焼
古瀬戸
鉄製品
動植物遺存体
特記事項 大規模な墓域が検出された。墓域周辺には大量の遺物が廃棄されていた。人面形浅鉢の出土。奈良時代の竪穴住居の検出。
要約  十三湖の北岸に位置する五月女萢遺跡は、平成22 年度から平成24 年度にかけて土砂採取に係る発掘調査を実施し、亀ケ岡文化を中心とする大規模な墓域であることが確認された。遺跡の貴重性から保存の措置が決まり、平成25年度は遺跡の範囲確認調査を実施した。
 調査の結果、砂層を地山とした立地状況に楕円形を基本とする土坑墓が調査及び確認されたものだけでも138 基にのぼり、その内縄文晩期中葉を主体とする黄褐色粘土によるマウンドを有する土坑墓が検出されたのは、稀有な事例と言える。また墓域と多数の遺物を廃棄した遺物集中地区が同じ場所で検出され、人も遺物も同一の価値観を有する「もの送りの場」の機能を有していたものと考えられる。
 晩期中葉以降の集石遺構も検出され、そこから、遺跡の形成期間外の中期中葉・後期前葉の土器片が出土している他、注口部、土偶、くびれ石、有孔石といった特異な遺物が出土し、縄文時代晩期の精神活動の一環が確認された。
 また、ヤマトシジミを主体とする貝ブロックが散見され、そのことによって土坑墓から人骨も7 体出土しており、確認できたものは全て女性であった。
 遺物集中地点から出土した中心的な遺物は縄文時代晩期の土器・石器であり、集中地点ごとに時期の異なる遺物が主体を占めるという、各時期でその廃棄場所が異なるということが判明した。
 土坑墓の副葬品及び装飾品としての緑色凝灰岩製の石製丸玉の製作も盛んに行われ、玉砥石や丸玉の原石も多く出土している。石器の出土量も当該地域では最大の出土量を誇り、石器製作が盛んに行なわれていたと考えられる。
 マウンドに使用されている黄褐色粘土層の供給先及び当該遺跡を形成した集落跡の検出が今後の課題である。

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